胃がんのリスクを高める塩 | 加藤 豪(Go Kato)

加藤 豪(Go Kato)

1人でも多くの人が救われるように、聖書の福音を述べ伝えています。

 食事に含まれる食塩は密かに深刻な健康リスクの原因になっているかもしれません。胃がんは、以前に比べると今では一般的ではなくなったものの、依然として重大な健康上の脅威です。米国がん協会は、2024年に米国で約26,890件の胃がんの新規症例が発生すると推定しています。20世紀初頭の大半において、胃がんは米国におけるがんによる死亡の主な原因でした。食品保存、特に冷蔵の進歩とヘリコバクターピロリ感染の減少により、胃がんの発生率は低下しました。しかし、依然として残っているリスク要因の1つは、食塩の摂取です。塩分の過剰摂取は胃がんの発症リスクの増加と関連付けられており、この関連性は見落とされがちです。

 

●塩の常用は胃の健康に直接的な脅威となる

 胃がんは主に遺伝とストレスが原因である、というのはよくある誤解です。しかし、ピロリ菌に感染すると胃の内壁に潰瘍や炎症が生じ、がんのリスクが大幅に高まります。さらに、加工肉、塩分の多い食品、燻製食品を多く摂取する食生活も胃の健康に大きな脅威となります。胃がんは、世界で 5 番目に多いがん種です。

 

 最近の研究で、食塩の使用と胃がんの間に驚くべき、そして憂慮すべき関係があることが明らかになりました。この研究では、食塩を日常的に使用すると胃がんのリスクが 41% 上昇する可能性があることが示さ れています。この研究には 471,144 人が参加し、データは 50 万人以上の個人からの情報を含む総合的な健康研究データベースである英国バイオバンクから入手しました。参加者には、食品への塩の使用頻度に関する詳細な質問票に回答してもらいました。研究者らは尿サンプルのナトリウム濃度も測定し、24 時間のナトリウム排泄量を推定しています。

 

●他の調味料を使う

 食塩がテーブルにある場合、調味料を再考することをお薦めします。食塩の代わりに、より健康的な代替品を選びましょう。注意すべきことは、塩はたとえ天然塩であってもNGです。塩は、胃がん、心血管疾患、その他の健康問題のリスクの上昇につながります。1日6g未満に抑えるべきです。ミネラルは他の食材から摂取すれば良いのです。

 

 塩の代わりにハーブやスパイスなどを取り入れましょう。こうすることで、最適な健康を維持しながらおいしい料理を楽しむことができます。

 

 注意:塩分はドレッシング、味噌、加工惣菜などにも含まれています。また、熱中症対策で塩飴などを摂る人がいますが、これは明らかに塩分過剰となるので危険です。止めましょう。減塩に対する否定的な意見もありますが、これは違うと思います。塩は人体にとって有益な成分ではないことは、紛れもない事実です。