イスラエル通信6月24日 | 加藤 豪(Go Kato)

加藤 豪(Go Kato)

1人でも多くの人が救われるように、聖書の福音を述べ伝えています。

●難民問題解決の違い

 パレスチナ難民問題は、イスラエル・アラブ紛争を解決する上で大きな障害です。しかし、1948年の第一次中東戦争で、パレスチナ人以上にユダヤ人の難民が発生したことを忘れてはいけません。過去百年間に、大きな紛争の末に数々の難民の交換が行われました。例えば、ギリシアとトルコは、紛争を終わらせるために、自国内にいるお互いの民族を交換しています。インドとパキスタンの例もあります。イスラエルの場合は、85万人のユダヤ人とその子孫数百万人を受け入れました。イスラエル外務省は、永続的な真の平和を達成するためには、アラブ諸国も同様の取り組みをしなければならないと訴え続けています。

 

●エジプト・ガザ境界のフィラデルフィア回廊の制圧

 5月末、国防軍はフィラデルフィア回廊を制圧し、エジプトに繋がる約20の密輸地下トンネルを発見しました。これにより、エジプトからガザへの武器などの密輸は不可能になりました。国防軍は、「ハマスは酸素チューブを失った」と話しています。エジプトは、イスラエルによる同回廊での作戦を黙認していました。

 

●箴言18:17の教え

 中東問題を論じる際は、箴言18:17の教えを心にとめるべきです。「最初に訴える者は、相手が来て彼を調べるまでは、正しく見える」。イスラエル関連の多くはプロパガンダであり、その出所はパレスチナ自治政府やテロ組織ハマスです。報道される最新情報は、事実確認がなされるまで、慎重に対応すべきです。

 

●イランの代理テロ

 イランは中東やヨーロッパ各地で、代理テロ作戦を展開しています。イランが資金や武器の援助を行っているテロ組織は、ハマス、ヒズボラ、フーシ派などです。5月末、イスラエルの諜報機関モサドは、10月7日以来、ヨーロッパ諸国のイスラエル大使館が受けてきた一連のテロ攻撃の背後には、イランがいると声明を出しています。スウェーデンの安全保障局もこの声明に同意し、イランが数年来、スウェーデン国内で同様の動きをしていることを認めています

 

●エチオピア系ユダヤ人

 現在イスラエルには、20万人を超えるエチオピア系ユダヤ人がいますが、その1/3がイスラエルで生まれた若者たちです。エチオピア系ユダヤ人の帰還は、1985年(オペレーション・モーセ)と1991年(オペレーション・ソロモン)に実行された空軍機による大量移動によって実現しました。彼らは依然として生活苦の中にありますが、その中から多くのメシアニックジューが誕生しつつあります。