92の未知の分子と殺菌剤を含む合成ミルク | 加藤 豪(Go Kato)

加藤 豪(Go Kato)

1人でも多くの人が救われるように、聖書の福音を述べ伝えています。

 私たちの食に対する考え方は、時代とともに大きく変化してきました。かつては狩猟や農業といった伝統的な方法だけに頼っていましたが、技術革新によって私たちは食料を含む多くのものを生物工学的に加工するようになりました。

 

 乳製品に代わるものを探している人にとって、豆乳、オートミール、アーモンドミルクといった選択肢は長年愛されてきました。 そして今、新しい選択肢「Bored Cowの生物工学合成ミルク」が登場しました。ではその安全性はどうなのでしょうか?

 

 恐らく多くの人が合成ミルクについて初めて耳にすることでしょう。問題は合成ミルクには研究されていない化合物や、その他知っておくべき好ましくない化学物質がたくさん含まれていることです。

 

●遺伝子組み換え食品の問題

 人類は100年以上前から、自然界に存在する食品を人工的に作り続けてきました。70年代から80年代にかけて資本主義と菜食主義が交差して以来、こうした模擬ミルクや模擬肉はより一般的になり、食料品店のあらゆるコーナーに乳製品や肉を使わない代替品が並ぶようになっています。しかし、これらは動物性タンパク質をベースにした肉や牛乳などの動物性食品を模倣した食材です。

 目標は、同じ栄養と味を提供しながら、ミルクを集めたり家畜を屠殺したりする必要がない人道的な肉や乳製品を作ることです。理論上は食の未来のように聞こえますが、実際には問題があるのです。

 

●合成食品の安全性はほとんどテストされていない

 世界中の多くの国々が合成肉を全面的に禁止しています。これは合成肉が安全であることを確認するための厳密な科学的テストがほとんど行われていないからです。 例えば、合成肉の主な問題点のひとつは、動物性食品に含まれるタンパク質やアミノ酸を含んでいるものの、本物の肉が持つ栄養素を欠いていることです。

 

 独立した食品安全連合がアメリカのスーパーマーケットで販売されているものをテストしたところ、リボフラビン、オメガ3脂肪酸、その他牛乳に含まれる主要なビタミンやミネラルが欠落していることが判明しています。同時に主要なビタミンやミネラルの代わりに見つかったのは、92種類の未調査の未特定化合物と殺菌剤でした。 牛乳は発酵の過程を経て作られるため、殺菌剤は有害なカビの繁殖を防ぐために有効ですが、体には有難いものではありません。

 

●合成食品の誇大広告に踊らされるな

 純粋に動物のことを考えるのであれば、菜食主義や合成肉・合成乳製品に走る必要はありません。

 

 地元の食料品店でオーガニックの100%牧草飼育の肉や牧草飼育の牛乳を買うことを検討しましょう。 オーガニック認証は厳格であり、オーガニック農場は一般的に小規模で、動物や作物、そして人の健康を大切にする人々によって運営されています。

 

 地元の家族経営の農場から直接仕入れる農産物は、スーパーマーケットで売られている有機農産物よりも優れています。 地域支援型農業(CSA)の取り組みや近隣の農場では、家畜を放し飼いにしていることが多いのです。 これらの家畜は、有毒化学物質が散布された穀物ではなく、栄養豊富な牧草を食べています。 この牧草に栄養を与える太陽の光と新鮮な空気は、肉やミルクの栄養価を高め、オメガ3系、必須ビタミン、ミネラルを豊富に含んでいます。

 

 合成的に生産された食材は何の解決策にもなりません。 乳製品や肉製品を摂取するのであれば、常に地元の農家から購入することが最善の策と言えるかもしれません。