[EIGRP (Enhanced Interior Gateway Routing Protocol) ]

・Cisco独自
・マルチプロトコルルーティングプロトコル
    IP, IPX, AppleTalk
・ディスタンスベクターを基本とした拡張ディスタンスベクタ
    ディスタンスベクタを基本にリンクステートのいいとこを取り入れた
・ディスタンスベクタの利点欠点
    簡単、ルータスペック低い、定期的なアップデート、アップデートの帯域幅は大きい、コンバージェンスに時間がかかる
・リンクステートの利点欠点
    ルータスペック高い、イベントトリガー、アップデートの帯域幅は小さい、コンバージェンス早い
・変更時に変更部分のみアップデートするが、フラッディングはしない。
    隣接ルータにのみ送る
    隣接ルータがさらに隣接ルータに送る(ディスタンスベクタ)
・ディスタンスベクタがコンバージェンスが遅い理由はホールドダウンタイム定期アップデートにある
    ホールドダウンタイムはルーティングループを防ぐ機能
    EIGRPではDUALアルゴリズムでループを防いでいる
         DUALは拡張アップデートアルゴリズム(EIGRPのアップデート)のこと
・バックアップルートを保持している
・自動集約(クラスフルNWの境界で)をサポートしている
  各IFで手動にて集約も可能
  集約後メトリックは集約前のメトリックの最小値になる
  →要確認
  自動・手動問わずループを防ぐためにNull0宛ての経路が作成される
  集約経路のAD値は5になる
  →要確認
・一般的には自動集約を無効化する
  no auto-summary
・EIGRPクラシックモードと名前付きモードがある
 →要確認
・パケットはhello, update(ack), query(ack), reply(ack), ackの5つ
  show ip eigrp trafficで確認
  ・デフォルトのhello間隔
   545Mbps以上 5sec/15sec(hold time)
   544Mbps以下 60sec/180sec(hold time)

ネイバーあてのユニキャストでUpdateパケットを送る
・Updateパケットは隣接関係を結ぶ時以外,イベントトリガのみである
・Updateパケットは隣接関係を結ぶ時以外,更新されたルートのみが含まれている
・Updateパケット受信時にはAckパケットで応答を返すことにより確実に相手に通知する(RTPの役割)
・Updateパケットではなく定期的に送信されるHelloパケットでネイバーの生存を確認する



 [テーブル]
・ルーティングテーブル
トポロジテーブルからベストパスを抽出して作る
サクセサをルーティングテーブルに載せる
・ネイバーテーブル
隣接関係はK値とAS番号が一致している必要がある
隣接関係になったあとHelloパケットで生存確認する
ホールドタイム:Helloの3倍時間来なかったらダウンとすること
ホールドダウンタイムはループを防ぐためのルート変更保留期間のこと
・トポロジテーブル
ネイバーから教えてもらった全てのパスが載っている(全てのパス、全てのネクストポップ、メトリック)
※OSPFのトポロジデータベースでは全ルータのリンク状態を入れておくもの。

それぞれルーティング対象プロトコル(IP, IPX, Apple talk)ごとに持っている
・Ackが返って来なかったら16回まで再送信する



 
[マルチキャスト暗記]
・224.0.0.1 サブネット上の全ホスト
・224.0.0.2 サブネット上の全ルータ
・224.0.0.5 OSPFルータ
・224.0.0.6 OSPF DR/BDR
・224.0.0.9 RIPv2ルータ
・224.0.0.10 EIGRPルータ
 
 
[EIGRPメトリック]
・帯域幅、遅延、信頼性、負荷、MTU(K値)
   デフォルトは経路上の最小帯域幅(K1)経路上の遅延(K3)合計
 同じNW内では同じK値を使用しなければネイバーを結べない
 
[サクセサとフィージブルサクセサの決め方]
・AD
 ネイバーと宛先NWとのメトリック
・FD
 自分から宛先NWまでの合計メトリック
・複数経路がある場合はFDの一番低い経路がサクセサになる(メインルート
 サクセサFDより低いADを持つ経路がフィージブルサクセサになる
★フィージビリティコンディション
 ループ防止のためにある。



  これは要確認
 show ip eigrp topologyコマンドで確認できる
・フィージブルサクセサがない状態でサクセサがダウンするとネイバーにクエリを送る。ネイバーから応答があるまでActive(パケット転送をせず、ループを防ぐ)状態となる
 
[不等コストバランシング]
・倍率を決める
 ベストパスの何倍までのメトリックを持つ経路を使って負荷分散するかを1~128倍から指定できる
 例えば、
 router egirp <AS number>
 variance <倍率>
 
[ベストパス選択基準]
・ロンゲストマッチ→AD値→メトリック
 
[ルートフィルタリング]
・パッシブインターフェースとディストリビュートリストを使う2方法がある
 ・パッシブインターフェース
   インターフェースごとにルーティングアップデートを止める
   ネイバーになれない
   ※OSPFでもネイバーを結べない
 ・ディストリビュートリスト
   ルートごとにルーティングアップデートを止める
   access-list 10 deny any
   router eigrp 1
   distribute-list 10 out serial 2/0
 
 
[自動集約無効]
・一般的には
 
[ルート自動再配送]
・IGRP, IPX-RIP, AppleTalk RTMPに関しては手動設定かいらず、自動で再配送する
 
・自ルータから宛先NWまでの合計メトリック
 
 
[EIGRPで使用するコマンド集]
・EIGRPの有効
  router eigrp <AS number>
  network <network address> <wildcard mask>
・自動集約の無効化
  no auto-summary
・パッシブインターフェースの設定
  passive-interface <default | interface>
・EIGRPスタブ設定
  eigrp stub <receive-only | connected | static | summary>
・メトリック計算で使用されるK値の変更
  metric weights <TOS> <K1> <K2> <K3> <K4> <K5>
・不当コストバランシング。最大パス数変更(デフォルトは4秒)
  maximum-paths <path-number>
・再配送の設定
  redistribute <protocol> <match(条件)> <metric(値)> <route-map(マップ名)>
・手動経路集約
  summary-address eigrp <AS number> <集約アドレス> <subnet mask>
・スプリットホライズンの無効化
  no ip split-holizon eigrp <AS number>
・EIGRPパケットの最大戦友割合の変更(デフォルトは50)
  ip bandwidth-percent eigrp <AS number> <percent>
・認証の設定
  ip authentication mode eigrp <AS number> <chain name>
  ip authentication key-chain eigrp <AS number> <chain name>
  key chain <chain name>
  key <key ID>
  key-string <password>