遅くなりましたが・・・

 

10月1日に北方民族博物館にて

「カザフかぎ針刺繍入門」というワークショップを受けてきました。

講師は廣田千恵子先生でした。

 

廣田先生は現在、カザフ刺繍の講師を本場から招いてのワークショップを企画中のご様子でネットを見ると精力的にご活躍されています。

本場の刺繍を写真などで見ると、とても魅力的で見事ですね。

 

 

 

当日、会場へ行くと材料などが用意されていました。

一式用意されているのでうれしい限りです。

 

 

 

 

期待でワクワクしています。ドキドキ

 

 

 

 

まずは、刺繍をする布を木枠にタコ糸で固定します。

太鼓の皮のようにビンビンに張ります。

 

 

 

 

これに先の尖ったかぎ針を突き刺し

裏から刺繍糸を引っ掛けて表に引き抜きます。

これを繰り返すとチェーンステッチになります。

 

 

 

これがその針です。

自転車のタイヤのスポークを削りだして作ったものだそうです。

プライスレスですよね~。

 

 

 

 

 

 

他にもプライスレスなものが・・・

 

 

 

これは羊のくるぶしの骨を使った糸巻きです。
キッチュに色付けしたものもあるんですね。

 

 

 

 

先ほど、方法について述べましたがもうちょっと詳しく説明すると

かぎ針のかぎの部分を上に向けて布に対して垂直に針を刺します。

裏に突き出た針に、左手の親指と人差し指でつまんだ刺繍糸を中指などでかけてやります。

糸をかけたまま針を布から引き抜くのですが

布から引き出す瞬間に針を180度回転させて引き抜きます。

 

 

 

 

こんな感じで、上向きだったかぎの部分が下向きになります。

布から引き出した糸を手前に更に引き出し、裏から糸を左手で引き戻して目を揃えます。

目を作った進行方向に、同じようにかぎ針を刺し糸を引き出すという作業を繰り返していきます。

 

 

 

 

・・・・・・・・・・と、文章で見る限りはスムーズに見えますよね。

 

 

 

 

 

 

その結果は・・・・・・・

 

 

 

 

 

惨敗です

 

 

 

 

 

 

 

 

この「裏目?」というようなボソボソの糸が2時間かけて練習した結果です。

赤い糸は方向転換の練習あとです。

何が悲しいと言って、糸がボソボソになってしまうのが悲しかったです。

針の使い方をマスターするにはやはり修練が必要かと。

(特に私はねw)

 

 

慣れるととても早く仕上げることができるそうです。

この方法なら、かなり厚手の生地にも刺繍ができるとのことです。

図案は写真の他にも素敵なものがありました。

 

 

 

 

この時に本物のカザフ刺繍の壁掛けを直に見ることができました。

それは見事なものでした。

 

その時に、カザフの人は裏目は気にしないんだなと思いました。

いかに、表目を速くきれいに出すかと言うことに集中しているんだなと感じました。

(人によっては、裏もきれいに仕上げようという人もいるかもしれませんね)

 

あと、上部・左右の縁はきれいに仕上げていましたが下部は切りっぱなしでした。

 一緒に行った友人と考察してみたんですが

    ・下は敷物で隠れるからいいや

    ・下は家具で隠れるからいいや

と言うことなのかなぁと・・・

 

合理的というか、実用品なんだなぁと思いました。

作る人、使う人のぬくもりを感じるような気がしました。

実際にどのように使われているのか見てみたいなぁなんて思いましたよ。

違う文化に触れるって感慨深いですね。

 

 

 

そうそう、モンゴルのボタンも販売されていて

あまりに可愛いのでまとめ買いしてしまいました。