最初に手にしたカメラはコダックの110ポケットカメラ。
小学校6年生になる年のお正月だったと思う。
たしか5000円から8000円くらいだったのでお年玉で買った。
フィルムはカセット型になっていて、1枚撮ったらレバーをジーコジーコ
回して次の撮影に備える。すべて撮影し終わったら巻き直さずにそのまま
カメラ屋さんへ持っていって現像してもらう。
非常に簡単な仕組みのカメラだった。
このカメラで大好きな鉄道写真をたくさん撮った。シャッター速度もくそも
ないので結構ピンボケ写真が多かった。
でも楽しかった。
写真が好きになったのはおそらくカメラ好きの親父の影響だと思う。
高2の夏休みを利用して友人と東北旅行を始めた2日後に紛失するまで約6年間
使った計算になる。
このカメラに必要な110フィルムはだいぶ前に各メーカーとも生産中止に
なったと聞いた。
時代の流れとはいえ、所持している方にしてみれば宝の持ち腐れになってしまった。
なんか懐かしくてさみしくて悲しい気持ちになる。
まだどこかにネガフィルムが残っていると思うので、捜し出してフィルムスキャナー
買ってSDカードにでも記録しようかな。