2025年の世界
トムソン・ロイターから、「2025年の世界-10の技術革新予測」というレポートが発表されました。
http://scienceportal.jp/news/newsflash_review/newsflash/2014/07/20140723_02.html
http://ip-science.thomsonreuters.jp/press/release/2014/TR-Predicts-Innovations-2025/
2025年までに起きるであろう重要な技術革新が10個示されています。この中で、地球環境に密接に関わるものを赤字で示します。
1.DEMENTIA DECLINES(認知症の減少)
2.SOLAR IS THE LARGEST SOURCE OF ENERGY ON THE PLANET(太陽が最大のエネルギー源に)
3.TYPE I DIABETES IS PREVENTABLE(一型糖尿病の予防が可能に)
4.FOOD SHORTAGES AND FOOD PRICE FLUCTUATIONS ARE THINGS OF THE PAST(食糧の不足や価格変動が過去のものに)
5.ELECTRIC AIR TRANSPORTATION TAKES OFF(電力による航空輸送が始まる)
6.DIGITAL EVERYTHING...EVERYWHERE(全てが、どこでも、デジタルに)
7.PETROLEUM-BASED PACKAGING IS HISTORY; CELLULOSE-DERIVED PACKAGING RULES(石油由来の包装資材が過去の物に;セルロース由来包装が支配的に)
8.CANCER TREATMENTS HAVE VERY FEW TOXIC SIDE EFFECTS(がん治療の副作用が非常に小さくなる)
9.DNA MAPPING AT BIRTH IS THE NORM TO MANAGE DISEASE RISK(病気のリスク管理のため、出生時のDNAマッピングが一般的になる)
10.TELEPORTATION IS TESTED(テレポーテーションの実験がはじまる)
ば・・・バラ色の未来だ!!
これがすべて実現するわけではないでしょうが、いくつかが実現するだけでも大革新です。以下、赤字で書いた分についてちょっと感想を。
2.太陽からのエネルギーを電気に変換する技術や、エネルギーを蓄える技術が発達し、2025年には太陽光/太陽熱が最大のエネルギー源になっているだろう、と予測しています。私の本音では「マジですか」という感じです。技術革新は進んでいるのは確かでしょうが、それらが普及して初めて最大のエネルギー源となります。普及速度がそこまで早いだろうか?と思ってしまいます。
二酸化チタン/四酸化三コバルトのナノ複合体からなる太陽電池が、相当に有望なようです。
4.2.よりもっと「マジですか?!」です。いわゆる植物工場は長足の進歩を遂げていますが、現段階では野菜はともかく穀類はまだまだ難しいように思っていました。と思ったら、いわゆる植物工場も重要ですが、遺伝子操作も重視されていますね。私自身は遺伝子操作に抵抗はないのですが、反対する人はけっこう多いような気もしますねえ。
これって、実現すれば、人類の究極の夢の一つがかなうことになりますよね。
5.タイトルでは航空輸送のみに触れていますが、本文では陸上輸送の電力化にも触れらてれいます。リチウム電池の飛躍的な進歩や超高速充電の実現により、電気を石油代替にすることが可能となるだろう、とのことです。短距離間の移動は電力により飛行する超軽量航空機が担うようになり始める、というのは、かなりワクワクする予想です。
どこまで進展するかは分かりませんが、これは実現可能な未来だと感じます。
7.木材はセルロース繊維が束になったものですが、セルロース繊維を分子レベルにまでほぐした、セルロースナノファイバーというものがあります。この分野、ここ数年で一気に進展して、国家プロジェクトでもナノセルロース研究が取り上げられています。極めて強度が強く、軽量で、製法によっては透明にもなり、なんといっても再生可能資源から製造できるという優れもの。これさえあれば石油由来の樹脂を駆逐できる!・・・なんてことはないでしょうね。やはりポリエチレンやPET、フッ素樹脂にしかできないことはあるでしょうから。
ただ、包装資材のように、特殊な機能が要求されないものであれば、十分に代替できるでしょう。これも実現可能性は高い気がします。
2025年って、なんとなくまだまだ先のような気がしてしまうのですが、考えてみるとたったの10年後ですよ。収穫加速の法則という言葉が、ちょっと頭に浮かびます。
http://scienceportal.jp/news/newsflash_review/newsflash/2014/07/20140723_02.html
http://ip-science.thomsonreuters.jp/press/release/2014/TR-Predicts-Innovations-2025/
2025年までに起きるであろう重要な技術革新が10個示されています。この中で、地球環境に密接に関わるものを赤字で示します。
1.DEMENTIA DECLINES(認知症の減少)
2.SOLAR IS THE LARGEST SOURCE OF ENERGY ON THE PLANET(太陽が最大のエネルギー源に)
3.TYPE I DIABETES IS PREVENTABLE(一型糖尿病の予防が可能に)
4.FOOD SHORTAGES AND FOOD PRICE FLUCTUATIONS ARE THINGS OF THE PAST(食糧の不足や価格変動が過去のものに)
5.ELECTRIC AIR TRANSPORTATION TAKES OFF(電力による航空輸送が始まる)
6.DIGITAL EVERYTHING...EVERYWHERE(全てが、どこでも、デジタルに)
7.PETROLEUM-BASED PACKAGING IS HISTORY; CELLULOSE-DERIVED PACKAGING RULES(石油由来の包装資材が過去の物に;セルロース由来包装が支配的に)
8.CANCER TREATMENTS HAVE VERY FEW TOXIC SIDE EFFECTS(がん治療の副作用が非常に小さくなる)
9.DNA MAPPING AT BIRTH IS THE NORM TO MANAGE DISEASE RISK(病気のリスク管理のため、出生時のDNAマッピングが一般的になる)
10.TELEPORTATION IS TESTED(テレポーテーションの実験がはじまる)
ば・・・バラ色の未来だ!!
これがすべて実現するわけではないでしょうが、いくつかが実現するだけでも大革新です。以下、赤字で書いた分についてちょっと感想を。
2.太陽からのエネルギーを電気に変換する技術や、エネルギーを蓄える技術が発達し、2025年には太陽光/太陽熱が最大のエネルギー源になっているだろう、と予測しています。私の本音では「マジですか」という感じです。技術革新は進んでいるのは確かでしょうが、それらが普及して初めて最大のエネルギー源となります。普及速度がそこまで早いだろうか?と思ってしまいます。
二酸化チタン/四酸化三コバルトのナノ複合体からなる太陽電池が、相当に有望なようです。
4.2.よりもっと「マジですか?!」です。いわゆる植物工場は長足の進歩を遂げていますが、現段階では野菜はともかく穀類はまだまだ難しいように思っていました。と思ったら、いわゆる植物工場も重要ですが、遺伝子操作も重視されていますね。私自身は遺伝子操作に抵抗はないのですが、反対する人はけっこう多いような気もしますねえ。
これって、実現すれば、人類の究極の夢の一つがかなうことになりますよね。
5.タイトルでは航空輸送のみに触れていますが、本文では陸上輸送の電力化にも触れらてれいます。リチウム電池の飛躍的な進歩や超高速充電の実現により、電気を石油代替にすることが可能となるだろう、とのことです。短距離間の移動は電力により飛行する超軽量航空機が担うようになり始める、というのは、かなりワクワクする予想です。
どこまで進展するかは分かりませんが、これは実現可能な未来だと感じます。
7.木材はセルロース繊維が束になったものですが、セルロース繊維を分子レベルにまでほぐした、セルロースナノファイバーというものがあります。この分野、ここ数年で一気に進展して、国家プロジェクトでもナノセルロース研究が取り上げられています。極めて強度が強く、軽量で、製法によっては透明にもなり、なんといっても再生可能資源から製造できるという優れもの。これさえあれば石油由来の樹脂を駆逐できる!・・・なんてことはないでしょうね。やはりポリエチレンやPET、フッ素樹脂にしかできないことはあるでしょうから。
ただ、包装資材のように、特殊な機能が要求されないものであれば、十分に代替できるでしょう。これも実現可能性は高い気がします。
2025年って、なんとなくまだまだ先のような気がしてしまうのですが、考えてみるとたったの10年後ですよ。収穫加速の法則という言葉が、ちょっと頭に浮かびます。