銅の夢
愛媛には別子銅山 という銅鉱山がありました。かつては世界最大の銅産出量を誇り、住友家・住友財閥・住友グループの礎となりました。
この別子銅山はまずまず有名ですが、愛媛県の西部、佐田岬半島周辺も、短期間とは言え別子に迫るほどの産銅量を誇ったことは、おそららくほとんど知られていないでしょう。
ということで、佐田岬は女子鼻(めっこのはな)に残る銅精錬所跡に行ってきました。
こんな所です。周りはあちこち銅山だらけでした。また、女子鼻の東南東に佐島という島がありますが、ここにもかつて銅の精錬所がありました。
稼動した期間はそう長くないですね。銅開発の歴史≒公害との戦いの歴史。
このあたりの岩盤は、強度に変成を受けた緑泥片岩から成っています。なので、石垣も青緑色。
釜に風を送る通風路でしょうか。
上から見るとこんな感じ。この穴の中にかつては釜があったのかな?
海岸に下りてきました。黒いものは、銅を精錬した後に残る鍰(からみ)。青石の石垣の上にへばりつき、異様な迫力です。手前には煉瓦の構造物跡も。
女子岬灯台です。空が青いですねえ。そして、海も石も青い・・・。
おまけの伊方原子力発電所。この伊方原子力発電もいつの日にかは精錬所跡のように廃墟になる日が来るのでしょうか。