卵殻膜で温暖化抑制 | さまようブログ

卵殻膜で温暖化抑制

 Science Dailyに、思わずニヤリとする話題が。

・卵殻膜は自重の7倍の二酸化炭素を吸着できる

http://www.sciencedaily.com/releases/2010/10/101026111607.htm

 卵殻膜は、さすがキューピーのHPが詳しいです。

http://www.kewpie.co.jp/RandD/finechemical/rankaku.html


 活性炭やゼオライトだと自重の10%程度しか二酸化炭素を吸着しないので、卵殻膜の吸着量の多さは段違いです。

 インドでは年間160万tの卵が消費されているとのことです。wikipedia によると、全世界の卵生産量は約6000万tだとか。

卵殻膜の重さは卵の重量に対しどのくらいあるのか知りませんが、仮に1%くらいとすると(1%もないかな?)、全世界の卵殻膜をフルに利用できれば、二酸化炭素を400万tほど吸着できることになります。

 全世界の二酸化炭素排出量は288億t(2007年)とのことなので、それと比較すれば微々たるものではありますが、元が廃棄物なのがいいですね。 

 論文は要約しか読んでいない(読めない)のですが、7倍というのが大気中での値なのか、純粋な二酸化炭素ガス中での値なのかが気になります。前者ならいいのですが。


 


 ・・・卵殻膜をどうやって集めるんだとか、CO2を吸着した卵殻膜をどうするんだ(卵殻膜って腐らないの?)とか、ツッコミ所はいろいろあるのですよ?これで温暖化問題が解決できる、なんてわけではありません。でも、実用性はともかくこういう話題は好きなのです。

 卵殻膜を模してより効率のいいCO2吸着法を探る、なんてのが今後の研究の方向になるのですかね。