タンポポの花は、ボツボツと周年咲いている印象です。

秋から1月上旬までは、ほんの一部の株が咲いているにすぎませんでした。
それが1月下旬~特に2月中旬位になると、春の本格的な開花期が始まったかな…と思わせるような感じに、多くの株が咲き始めます。

※※※この記事は、直ぐには完成させず、2月体3月上旬に咲いたタンポポ(早咲き?)はこの記事に追記してまとめようと考えています。
そして3月位から晩春に開花を始めた花を別記事にまとめ、晩春頃に、今年の花のまとめ…的な記事を書こうと思っています※※※

我が家では例年、11月下旬位から一部の株に蕾が見え始め、12月、1月と次々に、多くの株に蕾が見えてきます。
そしてそれらが開花を始めるのが1月下旬位からなんです。
まだまだ最寒期ではありますが、タンポポの楽しみは既に始まっています♪


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↑期待のカントウタンポポ1805(2018年に、5番目に開花を始めた実生株)
クリーム色地に先端の爪紅(つまべに)が可愛く、その上「地色」も後でピンクに変わります。

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↑同じ株
タンポポの花弁の、裏と先端部分の色は、つぼみの時から発色するので、この部分が可愛い色の花は、価値が高いと感じています♪そのために個人的には、実生選抜の1つの方向となっています。

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↑同じ株その後
終わりかけの濃い花は、実際にはもう少し濁りの有る色です。

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↑爪紅は、日当たりの良い部分に発現するようです。

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↑更にその後
良く咲きます♪これは多花性の、「桃日輪」の血を引いているからかもしれません。
隠したり致しませんが、じつはこの1805の交配は
(緑花×桃日輪)×桃珊瑚なんです。
全ての親に「黄色が少なくてピンク色を発色するもの」を使っているので、なかなか良い形質を持って咲いてくれています♪
兄弟株は似た感じですが、この子が一番かなぁ…と思っています。
更に交配をするならば、花弁の裏側がかわいいピンク色の「P2」の系統の株を…と考えています。
そして裏までかわいい株が出来たら、更には管咲きの「雅」系の株と交配したいですね♫
ちなみに交配に使った「緑花×桃日輪」は、「サーモンピンク1」と呼んでいる株で、後からサーモンピンクに変わる大輪整形花で、それもお気に入りの株になります。
「桃日輪」は今は普通?に流通していますし「サーモンピンク1」も「桃珊瑚」も、既に数株は世に出させて頂いています♪

この爪紅は、安定度が低いようで、気温がまだ低い時期に、良い天気が続いていると良く発現しますが、あまり天気が良くない日が続くと、発現しないようです。


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↑エゾタンポポの、我が家での一番花です。普通に黄色いタンポポですし、エゾタンポポは3倍体~11倍体まで存在すると聞いていますので、交配には使い(え)ません。

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↑エゾタンポポ(左)とシコタンタンポポ(右)

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↑シコタンタンポポ(左)とオクウスギタンポポ(右)
シコタンタンポポの黄色い色は、普通のタンポポの黄色よりも明らかに濃い色をしています。
また、オクウスギタンポポは名前のウスギ(薄黄)よりも、もう少し薄い黄色をしています。

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↑カントウタポポで、勝手に「千手」(せんじゅ)と呼んでいる花。
全てではないのですが、花弁(花)一つ一つの先端が、人の手のような形に開きます。

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↑中国系のタンポポ「白花蒲公英」
日本に有るシロバナタンポポとは別種になります。
「白花」となっていますが、開花後にほんのりと優しいピンクを帯びる大輪花です。花の中央部分が大きく黄色く見えますが、これは花弁の色ではなく、雌しべや花粉の色になります。セイヨウタンポポと同じく、無融合でクローンの種子を沢山着けます。そしてその種子は直ぐに良く発芽します。

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↑白花蒲公英(総苞片はつるりとしています)

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↑日本のシロバナタンポポ(総苞片先端がゴツゴツしてます)

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↑白花蒲公英と緋紅蒲公英
咲き始めからピンクになり始めの花はそっくりだと思います。

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↑緋紅蒲公英
中国系のタンポポで、白い花が後からピンク色に変わります。花弁(花)の数が多く、やはり無融合でクローンの種子を多量に着け、種子はすぐに良く発芽します。

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↑中国系のタンポポで、「紫花蒲公英」です。
頂いた種子を春に蒔いたものです。
中国系のピンクのタンポポでは上の↑「緋紅蒲公英」が有名ですね。
大きな違いは緋紅蒲公英は開花した後にピンク色に変わりますが、この紫花蒲公英の場合は、開花したときから(つぼみの時から)ピンク色をしている点です

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↑今回開花したのは、No.10の株で、これが我が家の初花になります。
No.10は、かなり遅くなってから、一番最後に発芽した株で、一番最後に発芽した株が一番初めに開花したことになります。
また、現在手元に残っているのは、No.7、8、9、10なので、もしかしたら紫花蒲公英は、春に蒔いたのでは早すぎるのかもしれません。

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