ジャワ産のハナカマキリ(特にオス)が、そろそろ成熟したようなので、メスの飼育容器に移してみました♪

オスをメスの近くに置いてやると、全く動かずじっとしています…。
これはオスがメスを意識している…という意味になり、かなり期待出来ることです♪

逆にオスが普通に動き回るようですと、そのままではメスのエサになってしまうだけなので、直ぐに分けて、改めて別の機会を待たなければいけません。
ハナカマキリはオスメスのからだのサイズが非常に違う種類なので、他の種類のカマキリ以上に、オスがメスのエサになってしまう可能性が高いんです…。

オスにとって、交尾は命がけです…。


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↑じっとしていたオスが、瞬間的にメスの背中に乗りました。子供を背負っているようにしか見えませんが、これでもオスは成虫です。

普段はエサの虫が足元を通るだけで嫌がるメスにとって、背中に乗られる…というのはかなり嫌なことのようです。

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↑この写真以上に振り向いて、オスをにらんだり…

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↑暴れたりします。オスはここでも振り落とされたり食べられたりしないようにしなければなりません。
オスはそこで有名な?タッピングをします。オスはメスの背中(羽)をカマで細かく早くたたきます。1秒程たたいては数秒休み、またたたき…これを数回繰り返すと、メスが落ち着いた状態になりました。
ここでは分かりやすく叩(たた)くと言う表現を使いましたが、実際には叩く…ではなく、メスの羽を擦(こす)っています。これは10数年前の飼育時にも確認していました。

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↑落ち着いた後もタッピングをしばらく続けていたオスが行動に出ました。タッピングと同時に、突然交尾行動に出たんです。

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↑オスのお仕事は、メスに食べられず、振り落とされずに命がけで交尾をすることです。

それに対してメスのお仕事は、オスを振り落としたり、食べたりしないこと…(笑)
つまりこの段階で、特にすることは有りません…。ですからいたって普通の行動をします。
目の前をエサが通れば捕まえて食べたりもします。

そしてこれからのメスのお仕事は、沢山食べて、良い卵を沢山産むことになります。
以前の経験からすると、メスの食欲は、急に約2倍程に増えます。

累代飼育に必要なこと…羽化、交尾、産卵、孵化…の内、これで交尾まで出来ました~♪


追記
朝起きると、元の体勢に戻っていました

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以前の場合ですと、オスはこのまま何日もメスの背中に留まります。
このまま卵の栄養になるつもりなのか…
再度交尾するつもりなのか…

色々考えたのですが、
結論的には…推測ですが…
他のオスに交尾されるのを防いでいるのではないかと思います。
この状態ではオスは飲み食い出来ません…それでも命の限り留まって、他のオスを防ぐのだと思います。
やはり最後まで命がけの交尾なのでしょうか…。