以前、侍蟻の奴隷(どれい)狩りを観察した時のお話しです。

横浜で花屋の配達の帰り、ちょびっと公園のトイレを借りたとき、珍しくサムライアリの巣穴を見つけた。牙が発達した好戦的な姿でわかりやすい。あいにくカメラが無かった…。

それはいきなり始まった。巣穴から突然アリがワラワラ湧き出して来た。穴から90度位の広がりで、隙間無く全体がアメーバのように、決まった方向に進んでいる様子。その数およそ200~300。まもなく、1.2メートル程(近い!)の所にあるクロヤマアリの巣に到着。ダーッと巣の中になだれ込んでいく。あれ?何の抵抗も無い…。そう、クロヤマアリはただオロオロするばかりで、反撃は全くしないのだ…。
サムライアリが全部巣穴に入って2分程で、まず『繭』から運び出される。
おやっ?意外なことに、実際に運び出すサムライアリは、初めから3匹に1匹位なのだ。3匹たまに2匹がチームになっている…。運んでいるアリの近くに必ず他のアリがいる。人間的に見ると、先輩が後輩に教えるシステムが出来ているような、警備しているような、奴隷が多すぎるのを防ぐ為のように見えた。続きはコメで