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桜やミツバツツジが咲く頃、春の女神ギフチョウが羽化する。雄が先で一週間後に雌が…。
うまくできているもので、雄が羽化する頃、食草のカンアオイはまだ新葉を広げていない。それが雌が羽化して産卵する頃にはちょうど葉が開いて伸び始める頃になってる…。かなり絶妙なタイミングだ。
卵は葉裏に10数個位づつきれいに隙間なく産む。気温によるが、3週間位で卵が孵化する頃には葉が育った分、卵と卵の間が開いているよ。
カンアオイは1株がそれ程大きくないことが多い…。葉や葉柄を食べ尽くした幼虫は覚悟をきめて、自力で食草探しの旅に出る。歩いた方角に生えていればいいのだが…たどり着けるとは限らない。カンアオイが群落を作らないと生きて行きにくいわけだ。

しかも雌親は産卵期に日当たりの良いカンアオイにしか産卵しない。

無事に育った幼虫は、晩春には半分土に埋まったように蛹になる。そして約10ヶ月も蛹で過ごす。蛹の中では、寒くなる前にはすでに蝶が出来ていて、暖かくなったらすぐ羽化出来る準備をしているよ。羽化したらまた見に行こうかな。