『阿吽-ハムレット奇譚-稽古6日目』
若い役者さんは元より、
大先輩のベテラン俳優さんまで皆さん
身体造りや創作過程にアドバイスを投げて
貰える現場に有り難みを感じる。
勿論「役者」としての自身の為に、
と云う事は根底にあれども只管に感謝。
より高みを目指すべく意欲が沸き立つ。
現状、
パズルのピースを一つ一つ確認してゆく様に
ブロック毎に飛び飛びで稽古を進めている。
年内を目標にベースと成る白地図を
描き切りたい所。
色を塗り重ねる作業は年明け以降かな?
「人間の美しさ」について考える。
その“見た目”に捕らわれてはいけない。
勿論、大切だけれども。
泥臭く、汗臭く、醜くも、
必死にもがき苦しんでそれでも“生きる”
そのサマにこそ美しさを感じる。
必須条件はやはり嘘の無い言葉と
嘘の無い動き。
板の上で生き、活かされてこその美しさが
ある筈。
不恰好でも構わない。
その生き様に付随効果として
音響・照明・舞台装置などの劇的効果が
加わってゆく。
勿論此れは洗練された美しさ。
そのmixupを目指す。
エレファントカシマシの歴史と云う歌
(なぜか森鴎外の生涯を歌った謎名曲)の中に
“男の生涯にとって死に様こそが生き様だ”
と云う歌詞があるけれど、正に其れ。
ハムレットの背中にこの言葉を背負わせたい。