草刈りがしたい! | kenji-sanのブログ(骨髄異形成症候群と共に)

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2013年1月に突然の骨髄異形成症候群告知。毎日の病気の様子や療養生活のこと、暇つぶしの連載小説など載せています。

退院してからずっと、体力作りのために散歩をしています。
10日ほど前からは歩数計を買い、毎日記録をつけています。
天候に左右されるのですが、平均6000歩ぐらいになります。

長い時間の紫外線は禁止されているので、朝と夕方で
コースを変えて散歩しています。

林の中を通っている遊歩道を歩くのですが、
アレチウリやブタクサがはびこっているのを見ると、「草刈りしたい!!」
という欲求がわいてきます。仕事をしていたときは、
ほとんど目に触れないので、あまり思わなかったのですが、
こうして歩いてみると、荒れているところが結構多いのです。

アレチウリは強力です。空き地が一つアレチウリに飲み込まれていました。
もとはいろいろな草や低木があったのでしょうが、
そのすべてをアレチウリが覆い、その波打っているようすで
下に他の植物があるのがわかります。

なたで切り捨てたーい。
畑仕事禁止は思ったより辛い。

【過去の思い出 =母と私10=】

幼いころの私は、かなりわがままな子でした。
祖母に大事にされたせいか、
好き嫌いも強かったし、
どうしても欲しいものがあると、それが手に入るまで
泣きわめくような子でした。

今でも覚えているものが4つあります。
1つは前に書いた「わんぱく王子の大蛇退治」
というアニメに感動し、どうしてももう一度見たかったんです。
そして、ポスターに書いてある上映日を間違えて、
今日までの上映だと思ったのです。
それで朝から母に「連れて行って」と頼みました。
母は忙しいからダメだと言うのですが、
どうしても行きたいと言って泣きわめきました。
朝から一日中、もう自分でも抑えが利かなくなっていました。

そうして夕方になった時、母がしょうがないから連れていく
と言いました。それを聞いた瞬間熱が冷めて、
どうでもよくなりました。
「もういい!いかない!」そう言って拗ねてしまいました。
嫌な子ですねえ。ほんとに。

でも、もう途中からはただただ母に甘えたかったのですね。
そのアニメの冒頭部分で、
主人公の王子を母が川で優しく洗ってあげている、
そんな場面がありました。私が映画の中で一番感動したのは
実はその場面だったのです。

あとの3つは、「もの」です。
ひとつは祭りの屋台で見かけたおもちゃの「台ばかり」
もうひとつは友達の家で見た「砂時計」
そして最後は初めてとったカマキリ。
これは友達ととったのですが、何となく友達が
持って帰ってしまったのでした。
こうやって並べてみると実にくだらないものが、
そのときは他の何より欲しかったんですね。

どれも私はじっと機嫌の悪い顔を母に見せて、
母が気付いてくれるのを待って、
そしてぐずぐずと泣くのです。
すると母が文句を言いながらも
何とかして手に入れてきてくれるのでした。

さすがに小学校も高学年からは
学校で鍛えられ、自分を押さえられるようになりましたが
今考えても情けなく、身体だけでなく心も虚弱な子だったんですね。

その点、兄はあれが欲しいとかこれが欲しいと
決して口に出さない子でした。むしろ母は心配して
これが欲しくないかとか、あれを買おうかと誘うのですが、
「いらない」と答えるのが常でした。

小さいころから兄の後ばかり追いかけて、
何でも兄のまねをしてきた私ですが、
さすがにこれは、簡単にはまねできませんでした。

幼いころから母にはたくさん迷惑をかけてきたなあ。
その割に思春期には口答えばかりして、
そのまま家を出てしまったので…。
こんなに長生きしてくれたのは本当にうれしいです。
今なら素直に「ありがとう」って言えるかな。

(この章終わり、次は数学と私です)