3月21日は、『春分の日』です。
昼と夜の長さがほぼ同じになる頃で、日本ではちょうど新年度に向けて進級、卒業、入学、就職など、生活面で大きな変化のある時期ですね。
日ごとにまぶしさを増す春の光は、新生活への希望をふくらませ、新しい一歩を踏み出そうとする背中をやさしく支えてくれるかのようです。
またこの日は、「自然をたたえ、生物をいつくしむ」という趣旨で国民の祝日に制定されています。
春の代名詞ともいえる桜が咲き始め、今年は4年ぶりに各地の花見スポットが賑わいをみせています。いつくしみ溢れる陽差しのなか、ゆっくり花を愛でて楽しみたいものですね。
一方、花冷えという言葉があるように、気圧の変化や寒暖差が大きくなりやすく、体調を崩しやすい時期でもあります。
春先に感じる心身の疲れやダルさ、気分の落ち込みなどは「春ダル」と呼ばれ、寒暖差のほか、生活環境の変化などで自律神経が乱れることが原因と言われています。
「春ダル」チェックリスト
□心身の疲れやだるさを感じる
□やる気が出ない、気力がない
□気分が落ち込みやすい
□朝起きるのがつらい
□寝つきが悪い
□ネガティブな思考になる
□何となく不調
上記のチェックリストに1つでも当てはまった方は、「春ダル」の可能性が考えられます。
対策としては自律神経を整え、交感神経と副交感神経の切り替えをスムーズに行うことが大切です。
栄養バランスの良い食事や良質の睡眠をとり、適度な運動を行い、お風呂にゆっくり浸かってリラックスしたり、ストレスを溜めないよう留意し、自律神経を整えましょう。
また、自律神経に直接かつ間接的に影響する腸内環境を良好に保つため、特に「大腸」の状態が重要となってきます。
大腸に棲む腸内細菌のなかでも善玉菌の代表格である「ビフィズス菌」は、大腸のなかで短鎖脂肪酸である酢酸をつくりだし、その酢酸が悪玉菌の働きと増殖を抑え、腸内環境を改善します。