こんなスペックの私です。
食事の帰り道、急に阿部さんが
「俺ね、3ヶ月後に単身赴任でしばらく○○県に行く事になっちゃったんだ」
と、言いだして。
急なことで驚き
「えー!本当ですか?急ですね、知らなかった…」
「実は前から話は出てたんだけどね…。」
「まめちゃんを紹介してくれた○○さんには前から話してたんだよ。」
「そうだったんですか…。」
と、神妙そうな会話に見えるけど、私は特に何も考えてなかった(笑)
だって恋愛している訳じゃないし、そもそも始まってもない。
ただ、知り合いになったことだし、知らない土地での生活は心細いだろうな~という気持ちでいた。
話を聞いていると職場に独身が自分だけしかいないようで、単身赴任の対象に選ばれてしまったとのこと
よくある話だ
「そういえば阿部さんは彼女とかどのくらいいないんですか?」
気づけばこういう会話をしてこなかったことに気づく
「えっとね、もう4年は経つかなぁ~…」
「仕事も忙しかったしね。」
「また知らない土地で忙しくなりそうだけど」
「本当ですね、体に気をつけて下さいね」
「まめちゃんもね!」
「もう1回くらい、ご飯でも行けたらいいんだけどね…」
離れた場所に行ってしまう知り合いを横目に薄情なことは言えない…!
「そうですね」
「荷作りとかあるでしょうし、時間が合えばぜひ」
そんな感じで解散
そのあと、阿部さんから御礼のメールと共に気になる文章が到着した。
「まめちゃん、今日も付き合ってくれてありがとう!」
「美味しかったね、やっぱり行って良かったです」
「急に単身赴任の話をしちゃってごめんね。」
「なかなか言い出せなくて…。」
読み進めるうちに『んっ?』となる私。
「それと、まめちゃんSNSやっていたんだね。」
「俺自身はやってないんだけど、たまたまアカウント見つけちゃって。」
「婚約破棄に遭っていたんだね…。」
「そんなつらい過去があったなんて知らずに。」
「なかなか傷は癒えないと思うけど、俺からしたらまめちゃんはすっごく可愛いし良い子だから。」
「正直惹かれてたk」
こわーーーーッッッ!!!!!
えっ…ちょ、まっ…
こわーーーーッッッ!!!!!
えっ?何??
なんで対面してる時に言わない??
ていうかSNSやってないのにどうやって調べたの??
なんでそれが私だと感じたの??
名前も写真も出してないのに何でそれが私って…!(落ち着け)
恐すぎて驚いて、返事も出来ずにいた
続く