こんばんはーー\(^o^)/
アクセス数とか関係なく、好きなものを語らせてもらうコーナーが来ました!(笑)
半年に1回くらいしかやらないので、暇な方だけどうぞ


自分の感性の記録です(*´∀`)
※ド素人のため、細かな話が曖昧だったりします。
勉強されてる方、詳しい方、すみません。

ボッティチェリ展。
こんなに作品が集まる大回顧展は今までに無かったくらい、とてつもなくすごい展示会だ!というのが今回の売り込み。
確かにその売り込み通り、素晴らしいほどに沢山の作品が集まってました(*´∀`)
サンドロ・ボッティチェリを筆頭に、師匠のフィリッポ・リッピ、その子供で同じく弟子のヒィリッピーノ・リッピ。
この3人がメインで展示された今回。
す、す、素晴らしかったああ~( ;∀;)
絵を前に胸が詰まって泣き出しそうになる感覚、やっぱりボッティチェリが一番だな。。
なぜこんなにも好きになったのか分からないんだけど(笑)
気になった作品をかいつまんで。
まずは物質?固体?をメインとしたエリアから。
絵画ばっかりであまり杯とか彫刻とか興味なかったけど、ここからも時代背景とか製作者の技術がすごくよく見えてきて面白かった!!
かまぼこ位のサイズにケンタウロス含め4人の人間が細かく彫られたりして。
あとはロレンツォの像の滑らかさ、生きてたみたいに綺麗な瞳。感心したなぁ~。
あとは聖母子を大理石に掘った作品。
これがまた真っ白な石だからコントラストが素晴らしくて。。
絵でも彫刻でもない、なんとも言い難い素敵な作品でした。
次は師匠のフィリッポ・リッピ!
リッピの作品は基本的に線が細く、その分色で陰影と輪郭を強調してるなぁと。
あとは全体的に横に大きい!体つき!(笑)
でも師匠だけあるわ。表情が素晴らしい。
特に下絵なんだけど、「ヴェールを被った女性頭部の習作」がピピッと。
線が繊細で、かつ女性の艶のある顔つき。
素敵だった。
ちなみに大好きな聖母子のモデルとなったクレツィア・ブーティさんという修道士の女性との駆け落ちして作った子供がフィリッピーノらしい。ふむ。
そしてそのフィリッピーノ・リッピ。
「ボッティチェリは男らしく、考え抜かれた完璧な比例。反対にリッピはより甘美な雰囲気を併せ持つが、技巧は勝らない」って残されてたみたい。
その言葉も今回ちゃんと理解できた。
表情がより柔らかく、女性らしい優しいタッチなんだよね。
なんだけど、悪く言うと全て色鉛筆みたいな軽さ?そういう画風なんだろうけどね。
ただ、伏し目がちな女性を描いた作品は最高に綺麗だった!
で、ラストに大好きなサンドロ・ボッティチェリ。
もう言葉は要らない~、って程にため息つく作品ばかりでした。
バラ園の聖母、柔らかい表情や色彩の中に力強いタッチ。
シモン家の宴、小さい作品ながら陰影や空間、遠近のうまく表現された素晴らしい作品だった!
今回のみどころ?に抜粋されてた書物の聖母も素晴らしかった。
装飾品の繊細さ、ベールや髪のなびく感じ、表情、遠近のはっきりした構図、どれをとっても最高だった!!
あとは工房からの作品だけど、聖母子、洗礼者聖ヨハネ、大天使ミカエル、大天使ガブリエルね。
これは目に入った瞬間に涙でるかと思った(笑)
表情、すっごいいいんだぁ。。
あとはパラスとケンタウロスにも通ずる、血が通っていたような肌の赤み。
これを感じると気持ちが震えてね。感動してしまう。←なんなんだろ、この感覚。
そのあとはロレンツォの死をきっかけに、抽象画から宗教絵画に変化を遂げていく様を。(笑)
サヴォナローラの訴えたことを泣いて感動した派閥のことを「ピアニョーニ」って言ったらしい。
そんな時代のボッティチェリの作品は、本当に、どこか寂しくて。。
表情にはバリエーションがある。でもそれだけ。彼の得意だった憂いの中に幸せだったり、喜の部分が一切消えて。
晩年に近い作品を見るたびに切なくなる。
大事な人を、道標になっていた人を亡くすってこんな風に人を変化させてしまうのかな?って。

幸せだったり、悲しみだったり。
色々な気持ちにさせられた、今回の展示会でした。
またゆっくり解説つけながら見に来たいなあ。
人生大切にしなくちゃ!
そう思えた展示会でした。