このお石の名前をご存知でしょうか?
和名は「瑠璃」
「ラピスラズリ」と呼ばれる宝石です。
フェルメールの代表作といえば
【真珠の耳飾りの少女】や【牛乳を注ぐ女】【青衣の女】などですが
これらは本物の宝石を粉末にした「ウルトラマリン・ブルー」と呼ばれる美しい青色の絵の具で描かれています。
当時、アフガニスタン(アフリカ)産のラピズラズリは、金と同等と言われるほどの価値を持ち
「海を越えてきた青」という意味の名前である「ウルトラマリンブルー」という名前で珍重されました。
フェルメール作品を強く印象づける「青いターバン」「青いスカート」「青い衣」
貴重なラピスラズリのウルトラマリンブルーを、宗教画や貴族の肖像画ではなく、女中や身分の低い女性を描いたのです。
そんな高価な「青色」を、時にはキャンバスの下地に使い
そして、時には静謐で柔らかな光が差しこむ室内画の明るさを演出するためにも用いました。
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