前回からの続き。投手陣と新加入の選手たちです。

 

 

 

 

ROBBIE RAY

2021年にブルージェイズで最優秀防御率と最多奪三振を記録し、サイ・ヤング賞に輝いたロビー・レイ。

新エースとして5年1億1500万ドルで契約した時は大いに期待したものです。一方、それまでのキャリア8年で防御率はジャスト4.00と不安要素もあり。

結果は12勝12敗、防御率3.71。SO/9(10.10)はリーグ6位と矜持を示しました。

目下、プレイオフで派手に打たれた印象ばかり残っていますが、最後の試合では2人きっちり抑えたし、気持ちを入れ替えて新シーズンを迎えて欲しいです。そうでないと困る・・・。

 

 

 

 

LOGAN GILBERT

2018年のドラフト1巡目(全体14位)で指名したローガン・ギルバート。

デビューした昨年はメジャーの壁に当たりましたが、今年は途中から実質エースの働きで13勝6敗。

本人曰く、登板時は人格が変わるらしく大体怖い顔をしています。

レイが復調し、後述のカスティーヨとこのギルバート、ルーキーで活躍したカービーが調子をキープしてくれれば超強力な先発陣が形成できるのになー、と妄想するのが楽しいのですよ。

 

 

 

 

MARCO GONZALES

2019~2021年、3年連続で開幕投手を務めたマルコ・ゴンザレス。

このことからも分かるように、ここ数年では彼が最も頼れる投手でした。

今年はサイ・ヤング賞投手のロビー・レイが加入したため開幕投手を譲ることに。さらにギルバートが成長、カービーも台頭、とどめのカスティーヨ加入で一気に5番手になった感じ。

契約は2025年まで。巻き返しに期待。

 

 

 

 

CHRIS FLEXEN

逆輸入パターンで2021年にマリナーズと契約したクリス・フレクセン。

当初メジャーでは実績を残せなかったもの、2020年に韓国のリーグで成功し、スカウトの目に留まって戻ってきました。

お手並み拝見と思いましたが、2021年は14勝6敗、防御率3.61とお見事。今年はやや数字を落とし、他の投手の活躍もあって終盤からは救援に回りましたが、そこでも手堅い働きをしてくれました。

 

 

 

 

MATT BRASH

異様に曲がるスライダーが日本でもニュースになったマット・ブラッシュ。

フリオ・ロドリゲスと共に、開幕メジャーを勝ち取ったルーキーです。

シーズン当初は先発投手として投げていましたが、制球難もあり6月以降は救援に回りました。

BB/9は5.9、WHIPは1.559と課題ははっきりしていますが、SO/9が11.0というのは魅力的。来季はさらなる成長に期待。

 

 

 

 

ADAM FRAZIER

ディポート編成総責任者が長年狙っていたというアダム・フレイジャー。

長打力は無いものの、マリナーズに来るまでの6年間で通算打率.281、二塁守備の評価も高いという選手でした。156試合に出場しましたが、打撃成績はキャリア最低の数字となりました。

オフにFA。ディポートは後釜に二塁が出来る遊撃手を探しているとか。

 

 

 

 

JESSE WINKER

ジェシー・ウィンカーはレッズ時代の通算5年で.288/.385/.504という強打者で、昨オフ時の打撃陣における最大の補強でした。

ふたを開けてみると今年は.219/.344/.344。彼に何があったんでしょうか。選球眼が抜群なので、この打率でこの出塁率は凄いですが。

来年はカムバック賞を狙って欲しいですが、シーズン終盤はなにやらチームメートとも上手くいっていなかったらしい記事が書かれていたりして、不穏。

 

 

 

 

EUGENIO SUAREZ

ウィンカーとセットでやって来たエウヘニオ・スアレス。

2019年には49本塁打を放った強打者とはいえ昨年は打率.198。どうかなと思いましたが、打率は.236まで一応改善、31本塁打でOPSは前年比78ポイント増の.791に。三塁の守備もまずまずで、チームにとって貴重な戦力でした。

彼が2018年以降に打った本塁打は、メジャーで2番目に多い数字(160本)。今季途中までは1位でしたが、アーロン・ジャッジの猛追を受けて後退しました(ジャッジは164本)。

 

 

 

 

CARLOS SANTANA

通算263本塁打(トレード以前まで)の強打者、カルロス・サンタナ。

2022年はトレード前のロイヤルズで.216/.349/.341。一塁の守備は上手く、出塁率が高く、スイッチヒッターと様々な強みがあるものの、また低打率の選手か・・・と思ったのも事実。結果、マリナーズでは.192/.293/.400という成績でした。

オフにFAとなりますが、リーダーシップが評価されているのと、来季からのシフト禁止による成績の向上が見込まれるため、再契約を勧める記事も出ています。

 

 

 

 

MATTHEW BOYD

チームの地元、ワシントン州出身のマシュー・ボイド。

当初はジャイアンツに所属していたものの故障で登板機会が無いまま、8月頭にトレードでやって来ました。

里帰りに発奮したのか、登板機会は10試合のみですが2勝0敗、防御率1.35という成績。

自身のプレイオフ初進出を地元チームで決めて、感涙にむせんでいた姿が印象的。

 

 

 

 

LUIS CASTILLO

最後はルイス・カスティーヨ。

トップ・プロスペクトを含む4人との交換は物議をかもしましたが、”いま勝つ”必要があるんだから当然と思いました。彼の加入はチームの士気向上にも役立ったと思います。投球をちゃんと見たのは加入してからですが、実際凄かった。

サーバイス監督は彼を前エースのフェリックス・ヘルナンデスと比較して称賛。

イニングを抑えて降りるときに毎回笑顔を見せるのも素敵。

 

 

 

 

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カードが入っていなかったので紹介できませんでしたが、先発投手では新人のジョージ・カービー、救援投手ではアンドレス・ムニョスとポール・シーウォルド、野手ではサム・ハガーティ、この辺りはまず外せない面々。まあファンである以上、アクティブ・ロスターに入っている28人は全員印象的なんですけど。

 

マリナーズは従来、あんまり高評価を受けることがなかったチームですがそれでも2年連続90勝。これは十分誇っていい実績だと思います。

相変わらずアストロズは強いし、エンゼルスは大谷君がいるので勝って欲しいやら負けて欲しいやらですが、チームは来年も是非プレイオフ進出で!お願いしたいです。