VICIOUS CIRCLEは「悪循環」とも言われ、二つ以上の要素が互いに激化、悪化させあい、不可避的に状況が深刻になる因果関係が続くことと表紙扉8頁目に記載されている。
ワイオミング州の猟区管理官ジョー・ピケットが主人公、妻と娘4人に義母を加えた家族で構成されている。娘たちはすべて美人でピケットがいつもハラハラしている。 そんな時ハンターのファーカスが行方不明になりピケットたちにより遺体が発見される。ワイオミング州の森林地帯のため趣が異なり、興味深い点も魅力だと思う。例えば、行方不明のファーカスを追跡する道すがら雪の湿気を守るため、雨具を着るため広げようとして、馬がおびえないかと気を使う場面があるが、長年の経験からコートを広げたり、馬用毛布のボタンを止めたりするだけですでにびくついている馬が逃げ出すのを知っているピケットは用心深い。
許可を受けているハンターたちは、食料の入ったクーラーボックスは近くには置かない。食料はすべて木に吊るす。こういうワイルドなキャンピングを見ていると、私たちのキャンプはまるでままごとのようだ。この小説の舞台がワイオミング州でカウボーイの匂いのするところで行間から馬糞の匂いや樹木の肌ざわりまで伝わってくるようだ。しかも実在する場所も取り込んでありリアルな雰囲気横溢と言ったところもある。
ワイオミング州のラスクという人口1500人ほどの町。そこに女性専用の刑務所がある。最終段階でジョー・ピケットがそこへ行く。googleマップで辿ることができる。
さて、この題材にはカントリー・ミュージックが妥当だろう。今やスーパースターのテイラー・スウィフトが、当初カントリー・シンガーとしてデヴューしたのはよく知られている。2010年第52回グラミー賞で「Fearless」が最優秀アルバム賞と最優秀カントリー・アルバム賞に選ばれている。ワールドツアーを盛んに行っているが、ある時こんなことを言っていた。中国や韓国では妙なにおいがつきまとった。日本ではそれがなかった。匂いのせいか判然としないが、2024年のワールドツアーはアジアでは、日本でのみ公演が行われていた。それでは「Fearless」を聴いてみましょう。
