83「平常心*平静心」・・幸せになるための小話                    ~アランの幸福論~              7(超・訳。超・省略)

 

 

大げさに怒ったり

大げさに喜んだり

 

喜怒哀楽がはっきりしている人が

まるで素敵な人のように勘違いしないで

感情にまかせて

話す人が、正直とは限らない。

 

かといって、物腰柔らかに話す、

冷静沈着な人が

すべて誠実だともかぎらない。

計算や、嘘、偽りを巧妙に隠す人もいるから。

 

 

つまり

あなた自身の

人を見極める力がものを言う。

 

大げさに喜んだり、苦しがったりする人が

本当にそう思っているのか、演技なのかどうか

 

しずかに一人

痛みに耐え、涙をこらえている人がいる

また、

誰にも語らずとも、自慢することもなく

ただ、ひっそりと

喜びをかみしめている人がいる

謙虚な人は、目立たない。

 

でも

心の中から喜びを感じていれば

自然とやわらかに笑みが出るし

辛ければ、かみしめている口元でわかる

語らず、耐えている

 

そういう人は、

誠実で、

下心なく人に優しい。

ただ、寄り添ってくれるだけで

人はほっとするし、楽しくも、幸せにもなれる。

 

つまり

人を幸せにすることは、

案外、シンプルで

過剰にへつらったり、大げさにほめたり、

感情にまかせてさわぐことでもない。

その人のもっている本質や、

日々の小さなよい習慣、

人になかなか見てもらえない努力を

理解し、褒めてみることで叶う。

誠実に、正直に。

 

幸せは決して大げさな事ではない。