旧校舎の音楽室 -5ページ目

よそうがい。



 

こんなはずじゃなかったの。


人を好きでいること。




誰かから思われるより
誰かを思うこと。

こんなに
重くて苦しいことだったかしら。

不安で押し潰されそうよ。


大好き過ぎるから。



少しでも声が聞きたい。
少しでも姿を見たい。

抑えられない。


すき
すき
すき
すき


ねぇ


まだあたしのこと好きでいてくれる?








へなへな ぺたん。

 


もう

お願いだから
不安にさせたり

ドキドキさせたり

安心させたりしないで。



あたしがちゃんとします。

あたしがあなたを守ります。



他の人には絶対入らせない
領域作るから。


愛してるの。


大好きなの。



あたしだけに話し掛けて

あたしだけに愚痴って


あたしだけに甘えて。



あたしを頼って。



その為ならなんでもしますから。





大好き。


大好き。




あたしにだけ触るその手も
あたしだけを見るその目も


誰にも内緒。



誰にも渡さない。




好きよ。


大好き。




だからもっともっと愛して。





 

アンリはいないのかしら。

 


こんなに苦しくて


こんなに切なくて



こんなに悲しいなら





リセットしたい。






アンリ出て来て。


あたしとあの人が出会う前に戻して。




なかったことにして。





いちからやり直すから。


電話番号なんて受け取らない。


話し掛けられても遠慮する。




隣のマネージャー と
ただのスタッフでいい。





もしくは
あの 8月の日。


抱きしめられるのを
拒むから


車に乗ることさえやめとくから。



だからお願い



いつまでも



あたしに笑って。
あたしに話しかけて。



あたしを好きなままでいて。





あたしがあなたを好きな気持ちより

あなたがあたしを好きな気持ちが
強い時に戻って。






あたしのことが好きなあの人を返して。