日本の伝統文化が危機に瀕しています。

この度の震災で輪島塗の工房が破壊されています。

日本にも平安時代から始まった独自のサロン文化がありました。

貴族から始まったけれど、江戸時代からは商人を中心に広がり、一般の人々にも『愛でる』という文化が継がれていきました。

現在の日本では伝統工芸だけでなく芸術文化に関する全てを尊重する!という姿勢を大切だと思う精神は確実に欠落しつつあると言えます。

日本で発展して来た伝統工芸は漆や漆器だけでなく焼物などの食器などのお店は減少しています。

我が家は高額なものは買えませんが、時々妻と焼き物工房などで好きな形や色合いのものを買い、食卓で楽しむようにしています。

先日の新年会でもあるテーブルで話題になっていた内容は、現在の日本で上質の膠(にかわ)や漆(うるし)が無くなっているという話題がありました。

職人がいなくなっているからが大きな原因ですが、それ以上に絵画や陶器、漆器、を愛でる習慣が無くなってきたのが大きいのでしょうか?

サロンは明治以降に西洋文化が入り、音楽も一部では演奏され、絵画も愛でられていました。

音楽や芸術の良し悪しが曖昧になっており、プロとは言えない人の闊歩が見られる昨今!

愛でる文化の消滅で感性の低い人が増えている気がします!