ボディービルダー紹介のページ第2回。
今回は圧倒的な筋肉量、スケールで1990年代後半から2000年代後半まで活躍、観客を沸かせたIFBBプロボディービルダー、「マーカス・ルール」を紹介したいと思います。
マーカス・ルール(MARKUS・RUHL)
【概要】
ドイツ人。
IFBBのプロフェッショナル・ボディビルダー。
1972年2月22日~
2009年引退
1990年代~2000年代後半にかけて活躍。
「ロニー・コールマン」、「ジェイ・カトラー」に並んで、バルク型選手の例としてよくあげられる存在。
彼が世界一の筋量の持ち主であるという人は結構多い。
【人生】
彼は、少年時代、サッカー少年でした。
しかし、ひざを損傷してしまいます。
そして、医師の推薦でトレーニングを始めました。
恵まれた骨格と激しいトレーニングをへて、彼はボディービルダーとしての道を歩みます。
主なコンテストの結果は
2002年 ナイトオブチャンピオンズ優勝
2004年 アーノルドクラシック3位
2004年 ミスターオリンピア5位。
素晴らしい経歴ですね。
【筋肉】
でかいです。
とにかくでかいです。
特に肩、胸、2頭。
大迫力のマスキュラー。
2頭の盛り上がりが目をひきつけます。
弱点は三頭、背中の凹凸でしょうか。
そんな彼は、何故もっと好成績を出すことができなかったのか。
その理由は、殆んどのバルク型選手が抱えやすい「仕上がりが悪い」という問題があったからです。
一番仕上がりが良かったと思われる2004年のオリンピア(5位)も、ベストと言える状態ではありませんでした。
「彼にしては良く絞った」というコンディション。
そのため、コンテストで順位が安定しませんでした。
とてももったいなかった選手ですね。
しかし、それほどの筋量ですので、アメリカでの人気がすさまじかったです。
アメリカ人はでかいのが大好きなんです。
彼が出てきたときの観客の歓声はすごいです。
また、彼は2009年に引退しましたが、今もトレーニングを継続しており、いまでもかなりのマッチョですよ。
【雑談】
2004年のオリンピア、トップ6までの人が自分の好きなポーズで一人の相手と競うというラウンド「チャレンジラウンド」というものがありました。
そのころの王者はロニー・コールマン(後々紹介させて頂きます)、コンテスト時の体重約135KG。
負ける姿が想像できない程の圧倒的な実力。
しかし、そんな彼にも弱点があった。 それは「腹筋」。
当然他のビルダーたちはそれを知っているわけですから、ポージングは「アブドミナル・エン・サイ」を選びます。
これです
その年のビルダー達は、腹筋に自信のある選手が多かった。
だから勝てる。
そう思っていたが結果は・・・
ロニーの3連勝。
彼は、その圧倒的な脚の筋量で、腹筋という弱点を吹き飛ばして彼らに勝ってしまいます。
「アブドミナル・エン・サイ」
だった訳です。
その後、同じバルク型選手のジェイ・カトラーがなんとかそれを阻止しましたが・・・
しかしマーカスは違った。
ロニーに対して「モストマスキュラー」!!
これには会場も大喜び。
結果的には負けてしまいましたが、とてもよい勝負でした。
2人の怪物が隣り合ってモストマスキュラーですから・・・、これは観客も大喜びですね。
と、そんな話。
後で加筆します。