荒浜から白浜へ

歩いた距離 34kmくらい

 

荒浜の夜は、ものすごく風の強い夜でした。

テントがすごく揺れて、崩壊してしまうのではと、心配になるほどでした。

そんな強風の中でも、しっかりと守ってくれた「ステラリッジテント」は、さすが山岳テントだと実感しました。

 

出発前に防波堤の上から一枚、

 

名振東の石碑です。

読めませんでした。

近くにお祭り「火伏せ」の説明がありました。

おめつき=おもいつき なんだ。なるほどなあ。と、感心したことを覚えています。

 

名振西から山道に入っていくのですが、場所が見つかりません。

どこにあるのかわからないので、たまたま近くの小屋で作業をしていた方に尋ねてみました。

道はすぐにわかりました。

しかし、私は、女性の持っている物の方に、強烈な興味をかき立てられました。

「それは、何でしょうか?」

 

 

「食べるかい?ホヤだよ」

ホヤから可食部分を取り出す作業をしているところのようでした。

手元のボウルには、たくさん入っています。

取り出したホヤの入ったビニール袋が、いくつも置いてあります。

ひとつ渡されました。

特に好き嫌いはないので、ありがたくいただいて、さっそく食べてみました。

うまい!!

微妙な塩味がいい塩梅で、とてもおいしかったです。

「一袋やるから、持っていきな」

欲しい!!すごく欲しい!!

しかし、歩き旅です。すぐに腐ってしまいます。

貴重な機会を逸してしまったことを、今でも後悔しています。

 

教えていただいたところへ向かいます。

よく見たら、トレイルの杭があるではありませんか。

自分が恥ずかしい。

 

奥へ向かいます。

古道なのでしょう。

山を越えて、向こう側の集落と交流があったのだろうなあと、考えながら歩いて行きました。

一部、崩落していて、歩くのが大変だった場所もありました。

倒木は、くぐるのが大変でした。

持っていた傘は、折りたたみではなかったので、引っかけてしまい、しっかり曲げてしまいました。

それ以外は、歩きやすかったです。

1時間半ほど歩いて、長面浦へ出ることができました。

 

道路に出ると、工事中だらけでした。

 

見えてきました。

 

大川小学校です。

名前や話は知っていましたが、どこにあるのかまでは知りませんでした。

重機が何台も入って、大規模な工事が行われていました。

学校の周りの整備も行われていました。

歩道沿いから校舎の様子がよく見えたので、津波のすさまじさを感じることができました。

 

新北上大橋へ向かっている時、歩道に動物のフンの大きな山がいくつも(というか、結構な数)ありました。

まさしく、山のようになっていました。

「いったい、どんな動物なんだろうか」と疑問に感じながら歩いていたことを思い出しました。

写真は、載せないでおきます。

 

橋を渡り、ゆっくりできそうなあたりでお昼です。

といっても、きのう買ったパンを食べるだけなんですが。

北上川を見ながら休憩です。

 

地図で見つけた「釣石神社」を見に行きました。

名前が面白いので、気になっていたのです。

私以外、誰もいません。

ちょっとお邪魔します。

石が落ちそうで落ちない。

地震でも落ちなかったのですね。すごい。

受験生に御利益があることでしょう。

自分が受験生だったら、お参りに来たことでしょう。

境内にあった食べ物屋さんは、誰もいなくて、やっていませんでした。

残念。

お昼が簡単なパンだけだったので、がっつりと食べてみたかったでした。

 

社務所を見ていたら、宮司さんがいらっしゃって、話しかけてこられました。

私の地元の神社のことを話すと、「一度、行ってみたいんですよね」など、話をしました。

 

お参りもせず、すみませんでした。

 

ルートになっている道は工事中で、用水路を渡るための橋がなく、遠回りをして、なんとかルートに復帰することができました。

 

石巻・川のビジターセンターが見えました。

どんなところなのか、楽しみです。

入り口付近まで行ってみると、何かへんです。

開館している気配がありません。

急いで調べてみました。

「火曜日定休」

今日は、火曜日です。なんてタイミングが悪いのでしょうか。

 

さすがに疲れました。

歩いた距離的にも。

 

地図を見てみると、少し先に海岸があります。

今夜は、そこでビバークさせてください。

 

ビール神社。

え??

 

こちら(宿泊禁止です)で水をもらい、人目につかないところで野宿しました。

場所は秘密です。

 

何日か前にできた足の水ぶくれがひどくなっていました。

そういえば、もう何日も風呂に入っていなかった。