数日前にステップの保護者説明会で神奈川県の公立高校入試の話がありました。
最後の方に記載した「2次選考」について具体例を考えてみました。
公立高校では募集人数のうち9割は内申+学力検査(+特色検査)=S1値で合格者が決まります。(1次選考)
1次選考で合格ラインに入らなかった学生は2次選考となり、募集人数の1割はそこから合格者が決まります。
2次選考は観点別評価+学力検査(+特色検査)=S2値で計算します。
主体的に学習に取り組む態度を中3の12月の観点別評価の合計点(27点満点)を各校が定めたS2値に換算します。
観点別評価の得点は
A°A→3点
B→2点
C°C→1点
です。
では具体例です↓↓↓
神奈川総合高校(個性化)
募集人数 119人
1次選考→内申:学力検査=300:500
2次選考→学力検査:観点別=800:200
合格平均点 400点(合否合わせると平均388点)
合格者平均内申 118/135
(上記太字はともにステップ生平均)
注:神奈川総合高校は重点化(点数が1番高い教科を2倍にして計算)がありますが、今回はそれを除いて計算しています。ご了承下さい。
太郎 5教科390点 内申118(観点別23)
花子 5教科385点 内申118(観点別25)
2人とも1次選考で合格ラインより下だったため、2次選考に回りました。
まずは学力検査の点数を800点満点に換算します。
500→800 1.6倍
太郎:390×1.6=624
花子:385×1.6=616
次に観点別評価の点数を200点満点に換算します。
27→200 7.41倍
太郎:23×7.41=170.43
花子:25×7.41=185.25
2人の点数をそれぞれ合計します。
太郎:624+170.43=794.43
花子:616+185.25=801.25
学力検査の点数は花子さんの方が低いですが、観点別の分を足すと逆転しました。
この時、もし2次選考の12(11?)人目の点数が800点だったとすると、太郎くんは不合格、花子さんは合格となるわけです。
注:上記のS2値は重点化の数字が入っていないため、実際のS2値とは異なります。
重点化がない場合の計算方法です。
観点別の場合、評価5だと3観点でBがつくことはありませんので、差がつきません。
多くは評価4(もしくは3)で差がつきます。
同じ4だとしても、主体的に学習に取り組む態度がA以上だったらいいわけです。
1次選考で内申が同じ118だとしても、2次選考で差がつきます。
特色検査がある高校で、200ないし300点満点に換算する高校だと、より差がつきやすくなりますが、主体的に学習に取り組む態度も最後の最後で関わってくるということです。
今回は2次選考に注目したブログでした。