高校受験ステップニュース 第386号付録より
「我が家の息子・娘はぐうたら系かしら?」と思う方はお時間ありましたら、やってみて下さい。
一部抜粋のため、字が読みづらくて申し訳ございません
「ぐうたら系中学生」チェックリスト
□忘れ物が多い。
注意しても、すぐに忘れ物をする。それでも注意すると「分かっている」と反発する。
□かばんの中がグシャグシャ。
次々に物を入れているので、いつもパンパン。何が大事なのか誰にも分からない。
□宿題は提出直前のギリギリになるまでやらない。
締切間際に片づけている。「本当にちゃんとやっているのか」とイライラする。
□気に入ったことに過度に熱中する。
スマホ、ゲーム、友達とのSNSでのやり取り。我を忘れてハマっていることが多い。
「いい加減にしなさい」と注意すると、「分かっている」とふくれる。
□コツコツと努力を重ねることを好まない。
クイズなど気軽に楽しくできることにハマるのは比較的得意。
□努力しないわりにプライドが高く負けず嫌い。
すぐムキになりやすい。
□ノートのマルつけがいい加減。
ちゃんと見ていないので採点ミスが多く、違っていても平気でマルをしている。
□自主的に勉強をすることはほとんどないが、人に言われるのは極度に嫌がる。
特に母親に言われたくない。勉強するようにと何回も言うと、「うるさい」というような目つきで自分の部屋にこもってしまう。
□部屋の中を片づけない。
いつも整理できていない。机の上は色々な物が折り重なって置いてあり、勉強するスペースがほとんどないくらい。
□人に頼まれるとホイホイと気安く引き受ける。
そのわりに自分のことはちゃんとやらない。
「ぐうたら系中学生」の『可能性』チェックリスト
□好きなことには熱中するので、夢中になったことは意外に上達が早い。
□コツコツ勉強しないわりには、試験でそこそこの点をとってくる。
□部屋がグチャグチャで片付いていないが、自分の好きなものを見つけるのは早い。
□だらしないわりに付き合いがよく、友人に好かれていたりする。
□努力しないわりにカンがよい。試験のときなど気楽に「当たった、当たった」と言っていたりする。
□宿題はチョコチョコと時間をかけずやっているが、そのわりにやったことを覚えていたりする。
□勉強を始めるのには時間がかかるが、ハマるとけっこうする。
□「もしかしてこの子は要領がよいのではないか」と思えることもある。
□好きな教科は負けたくないらしく、試験前にそればかり勉強したりする。
□宿題をちゃんとやらないわりには嫌がらず塾に行く。
「ぐうたら系中学生」との付き合い方
「認める・ほめる・のせる」
"キチン"とされている保護者の方からすると、この「ぐうたら系中学生」は、ある意味、手に負えないところがあると思います。
キチンとなさっている保護者の方にとって、「ぐうたら系中学生」は、いわば「異星人」。彼らは「ぐうたら星人」と呼ぶのがピッタリでしょう(笑)。
「ぐうたら系中学生」はやがて「ぐうたら系高校生」になり、「ぐうたら系大学生」、「ぐうたら系社会人」となっていきます(笑)。そのまま社会人になって、「将来やっていけるのか?」と心配なさる方もいらっしゃると思います。大丈夫です。「キチンと系」の方と一緒になって家庭を持てばよいのです(笑)。
そうすると、しっかりしているパートナーが支えてくれます。
幸いなことに、「ぐうたら星人」は、そのような相手を引きつける魅力を持っているケースが意外に多いのです。
「ぐうたら系中学生」とうまく付き合うためには、彼らを「キチンとさせよう」という「野望」だけは持たないことです。
「ぐうたら星人」の個性を変えようとする試みはまず成功することはありません。
「ぐうたら星人」の特徴は、自分のやりたいこと、好きなことを優先し、それ以外のことを後回しにすることです。「must」ではなく「want」優先で生きているのが「ぐうたら星人」です。
したがって、その個性を変えるのではなく、「ぐうたら星人」といかに上手に付き合うか、そう発想するのが賢い方法です。
「ぐうたら星人」と付き合うときのコツはただ一つ、「認める、ほめる、のせる」こと。
彼らは、実はたくさんの可能性を秘めています。伸びしろが大きいのです。上のリストを見てください。「ぐうたら星人」は、「やらねばならぬ」ことにはあまり反応しませんが、「自分がやりたい」となると、見違えるようにはりきります。ハマりやすい体質なのです。
歴史が好きになったりすると、歴史マンガ、歴史ドラマ、そして歴史の本とドップリとハマり、義務感で勉強している友達を圧倒したりします。
なかなかエンジンはかからないのですが、一回かかると夢中になりやすいのも特徴です。部活を引退して勉強を始めると、「これが同じあの子?」というほど勉強に打ち込んだりします。
彼らが没頭する様子は、ゲームも勉強もさほど変わりません。
「ぐうたら系中学生」の個性を改造してキチンとさせようとするのではなく、その個性を認めて、ほめて、のせて、本人がはまるように仕向けるのが、最も賢い付き合い方であり、それこそが、「プロの親」の腕のふるいどころだと思います。
「認める、ほめる、のせる」、そういうスタンスで、「ぐうたら系中学生」の中にある才能が花開くよう、ぜひ工夫していただきたいと思います。
我が家は半分以上当てはまっているかもしれないです
「認める、ほめる、のせる」
難しいけど、実践していきたいです