一夜明けて11月13日の日曜日。やまふじぶどう園を目指します。

JR富山駅から高山本線で3駅目の速星駅で降りて、教えられたとおりタクシーに乗車。1台しかなかったのでラッキーと思ったのも束の間、メーターはどんどん上がって財布の残高が気になりはじめ、最後に目撃したコンビニ(ATM)からしばらく走ったところで、ようやく見えてきましたワイナリー入口。あーよかった。

高山連峰を望む丘の上に、やまふじぶどう園は、ありました。

 

 

ぶどう棚は収穫を終えて冬支度。

富山県に2つあるワイナリーのひとつで、北陸で最も古いぶどう園&ワイナリー。ぶどう畑の開墾は1927年。ワインづくりの歴史は1933年にさかのぼります。

現在は、6haの畑に生食用も含めて約40種類のぶどうを家族経営で栽培しています。

 

 

日曜ということもあって、地元の人たちが車で来ては、家飲み用にワインを買い求めていいます。タクシーの運転手さんまでもが「ここに来たら買ってきてほしいと家の人に言われているから」と、ワイン数本お買い上げ。地元のみなさんに親しまれているのですね。

 

というわけで、われわれも併設のカフェでボトルを開けることに決定。

最近、ニュージーランドで飲んでおいしかったリースリングにはまっていて、キッシュ各種には、「山ワイン2015<白>」を選んでもらいました。石川県加賀豊町産リースリングフォルテと山梨県産甲州を使用したさわやかな白ワインです。

 

 

白を飲んだら、赤もでしょ!

というわけで、きのこピラフには、智子さんおすすめの「いごこち2015」。自園産ベーリーAを100%使って、富山県産酵母で発酵させた、さわやかな酸味のあるワインです。

「いごこち」「うたたね」「ときわすれ」など、ワインにつけられた名称は、みんなで飲みながら、そんなイメージが浮かんできたのだそうです。

確かに、景色、空気、お天気もよくて、いごこちのよさを感じます。

 

やまふじぶどう園(ホウライサンワイナリー)のワインは、海と山の幸に恵まれた富山の食事に合わせてつくられているそうです。だから、県外での販売はありません。

買って帰ろうかと思ったけれど、飲みたくなったらまた富山に来ることにします。

<つづく>