まず病状を整理すると


・もともとの残存腫瘍の大きさは変わらず。ただし造影される部位が出てきた。

・残存腫瘍以外に2箇所、新たに小さい造影部位が確認された。

・初期治療は22年8月に終了、テモゾロミドを1年間服薬し、23年8月から休薬。

・MRIは3ヶ月おきに撮影しており、前回(23年11月)はわずかに造影部位があったものの、再発とは断定できず、経過観察中であった。


という状況です。

地元の病院の主治医からは、

・新たに造影部位があり、手術は難しいと思うのでテモゾロミドの再開くらいしかやれることはない

・放射線の再照射もガイドライン上はお勧めできない

・とはいえまずは銀座のクリニックで話を聞きましょう



ということで

銀座のクリニックにやってきました。

夜に2歳児を連れて

銀座に行くのは抵抗があったのですが、

今回は急な話で預け先もなく

仕方なく家族3人で伺いました。


病状を説明して

先生自身もかなり悩ましいご様子でしたが、

結論としては

まずは再照射+テモゾロミドで

再発部位の抑制を目指す

という方向になりました。


即手術の選択肢もなくはなかったのですが、

・新たな造影箇所もまとめて手術で取ることはできない。

・もともとの残存腫瘍だけ除去しても、別の箇所が大きくなったら意味がない。

・手術による免疫力低下やテモゾロミド再開ができないことのほうが大きいリスクに見える。

・手術をすれば複視の症状がひどくなるのはほぼ確実。加えて何かしらの後遺症も覚悟の上になるので今勝負するのは時期尚早。

・いずれ手術をするにしても、まずは放射線をあてて、腫瘍の増殖を抑える+願わくば縮小が見えたところで取りにいくのが良いだろう。


という話です。


再照射については

・テモゾロミドだけに期待するのは心許ないので再照射をお勧めする。

・再照射によるデメリットは放射線壊死のリスクがあること。

・極力リスクを下げるためにもZAP-Xでの照射を進める


ということでした。

このブログ界隈で

ZAP-Xの話を聞くことがないのですが、

端的に言えば

ガンマナイフやサイバーナイフの

脳腫瘍向け上位互換機器ということで

まだ日本に数台しかないようです。


ZAP-Xを使うには宇都宮まで行く必要があり

3回もしくは5回の分割照射となるので

約1週間の入院となるとのことでした。


とはいえ迷う理由もないので

来週末から入院するということで

話を進めることになりました。


あとはテモゾロミド再開は

早い方が良いとのことなので、

週明けすぐに地元の病院に行って、

ZAP-Xの話も説明しつつ、

テモゾロミドを処方してもらう予定です。


治療方針が具体的に決まったので

妻もだいぶ精神的に持ち直してきて

まだまだ頑張るぞ

という気持ちに

なってくれているように見えます。



それはそれでよいのですが、

4月以降の妻の傷病休暇の手続きだったり

それに付随して4月からの

子供の保育園にも申請が必要だったり

(保育が必要な事由の変更。復職→傷病により自宅保育困難)

私自身も自分の上司に状況説明して

自分の働き方を変更するであったり

双方の両親への説明であったり

なかなかバタバタしております。


私自身は妻の入院期間は

年休を取らせてもらうとにしました。

4月以降であれば

子供を保育園に預ければ

仕事しながらなんとか

やりくりできたかもしれませんが、

現状は近くに預け先がないので

どうしようもないという感じです。


幸いにも1年半の育休のおかげで

この4月に消失する有給が

たっぷり余っているので

遠慮なく使わせてもらうことにしました。

その間仕事は止まりますが、

私も上司も、

そんなことはどうでもいい

ということであっさりまとまりました。

そういう意味ではほんとに良い職場です。

しばらく転職の可能性はなくなったし、

適当に甘えたいと思います。



宇都宮にどうやっていくのかとか

入院準備とかまだ何も手が回っていません。

来週もバタバタが続きそうです。