寝屋川中1男女殺害事件に関する報道は最近極端に減っている。事態に進展がないからである。この間メディアは(警察がリークする)先月21日に死体遺棄容疑で逮捕された被疑者の過去の悪行ばかりを懸命に暴露するだけだったが、過去はあくまで過去でしかなく、必要なのは今回の事件に関する動かぬ証拠であった。しかし彼の完全黙秘もあってそれが見つからない。被疑者が尚も徹底的に黙秘を続ける中、警察は今度は彼を女子中学生殺人容疑で再逮捕した。勾留期限が限度の23日に達したからである。仮にこの件も何の真新しい進展も得られず23日の期限を迎えたなら、警察は今度は男子学生の殺人容疑で再々逮捕するかも知れない。日本の刑訴法は原則《証拠主義》に基づいて運用されているが、客観的証拠が乏しい場合当局は被疑者の自白に頼る《自白偏重主義》に陥るケースが少なくない為これが批判の波に晒されることも少なくない。この事件、一体どうなるかだ。