日韓W杯団長・木之本興三氏「雲隠れ本田選手の了見疑う」
日刊ゲンダイ: 2014年7月20日
負けても「よくやった」「感動をありがとう」と甘やかされてきたサッカー日本代表。ブラジルW杯では、一部主力選手の「優勝も狙える」にメディアも尻馬に乗って大騒ぎ。その結果が1分け2敗で1次リーグ敗退の惨状だった。93年Jリーグ発足の旗振り役を務め、02年日韓共催W杯日本代表チームの団長としてベスト16入りを見守った木之本興三氏に日本代表の問題点などを聞いた。
――ドイツの4度目の優勝で幕を閉じたブラジルW杯で日本代表は1分け2敗に終わり、1次リーグ敗退となりました。それから日本代表の次期監督の名前ばかりが取り沙汰されています。
「メキシコ人監督のアギーレ氏に内定したかのような報道が目に付きますが、大きな疑問があります。なぜザッケローニ監督の後任候補に日本人指導者の名前が挙がらないのでしょうか?指導者ライセンスの最高位であるS級ライセンス保持者は、すでに400人を超えています。日本人にも優秀な指導者は多い。代表監督選びの俎上に日本人指導者を載せる時期が来ていると思います」・・
――もちろん次期監督選びも大事ですが、何よりも惨敗に終わったW杯を冷静に振り返り、反省・検証する必要がありませんか?
「06年ドイツ大会も1分け2敗で1次リーグ敗退でしたが、その時も検証作業は行われませんでした。今回も責任追及の声はなく、誰が責任を取るでもなく、ブラジルW杯の反省も検証もなされないままに時間が経過しています。いま一度、日本サッカーに関わる者すべてが、南アW杯以降の4年間をきちんと反省し、ブラジルでの現実を総括する必要があります」
――日本代表が未勝利でブラジルから帰国するとは、大多数の日本人にとって想定外でした。
「私自身、結果について驚きはありません。予想通りの結末だったからです。日本代表は、W杯に<傲慢で不遜な態度>で臨みました。以前から本田選手を筆頭にしてベスト8、ベスト4、いや優勝も狙えると一部の選手が発言していました。己の力を過信した選手たちでは、国の威信をかけたW杯では勝てません」・・
――ザッケローニ監督は「たとえ2点、3点取られても3点、4点取ればいい」とも発言。選手たちも「日本らしい攻撃サッカーを貫きたい」と口々に話していました。
「W杯で優勝候補が1点を奪うのにどれだけ苦労したか? たとえばオランダは、3位決定戦でブラジルを3-0で破りましたが、準々決勝コスタリカ戦(PK勝ち)、準決勝アルゼンチン戦(PK負け)と2試合連続無得点。決勝に進めなかった。ドイツとアルゼンチンとの決勝も、前後半の90分でゴールは生まれなかった。1点取るのに列強も苦心惨憺。なのに日本代表は<3点、4点取って勝つ>と言っていた」
――どうして、こんな傲慢な考えを持つに至ったのでしょうか?
「昨年6月のコンフェデ杯で日本はイタリア代表に3-4で敗れたとはいえ、強豪と互角の打ち合いを演じたと評価されました。これでイタリア人のザッケローニ監督、選手たちは<攻撃サッカーで結果を残せる>と思ってしまった。日本代表は11年のアジアカップを制し、アジア王者という立場でW杯に出場しました。しかし、ブラジルでアジア勢(日本、オーストラリア、韓国、イラン)は3分け9敗。4カ国が12試合を戦い、1勝分の勝ち点しか奪えなかった。しょせんアジアは“世界の谷間”なのです。そのアジア王者の称号も、勘違いの材料だったのかも知れません」・・
――5月25日に行われた日本代表壮行会にも驚きました。背番号発表あり、ライブありのハデな演出で、会場の代々木体育館には7000人以上のファンが集まりましたが、有料でした。チケット代は1000~2500円(当日券)で、小中学生からもカネを取っていた。何か、日本サッカー協会は勘違いしていると思いました。
「私もサッカー協会の職員に<誰のためのイベントだったのでしょうか?>と聞かないではいられなかった。返答は<スポンサーのため>でした。情けなくも悲しかった。サッカー協会が本来、軸足を置くべきはサポーターであり、サッカー協会に登録費(※注参照)を払っているプレーヤーです。彼らに常に敬意を表した上でスポンサー、サプライヤーに礼を尽くして感謝の意を伝える。これが筋ではないでしょうか?」
※注 日本サッカー協会の登録制度には「第1種」(Jリーグ、社会人、大学生など)、「第2種」(18歳未満)、「第3種」(15歳未満)、「第4種」(12歳未満)、「女子」(12歳以上の女子)、「シニア」(40歳以上)があり、登録選手は年間700~2000円の登録料を支払う。
なぜ日本代表は自分の言葉で謝罪しないのか
――日本代表が1次リーグ初戦のコートジボワール戦に1―2と逆転負けしてからのメディア報道については、どんな感想をお持ちですか?
「具体的根拠を示さずに<ギリシャには勝てる>と言い切り、スコアレスドローに終わって1次リーグ突破が絶望的な状況になると、より一層<日本代表は奇跡に向かって突き進む>と感情的な報道に終始しました。すでにラウンド16進出を決めていたコロンビアは、レギュラー8人をベンチに座らせ、日本の選手は前半を1―1で折り返した時点で疲労困ぱい。最終的に1―4の完敗でした。日本の“本当の”実力を見誤り、サポーターを誤誘導したメディアの罪は重いと思います。純情なサッカー少年、サッカー少女たちは、憧れの日本代表選手たちの<優勝を狙う!>を信じ、メディアの<奇跡が起きる!>に踊らされた被害者と言えるでしょう。せめて選手たちは少年、少女にショックを与えたことを反省し、自分自身の言葉で謝罪して欲しかったと思います」
――6月27日に成田空港に到着した選手たちは、出迎えた約1000人のサポーターの前をうつむいて歩くだけでしたね。
「実に嘆かわしい光景でした。選手は“お通夜の焼香帰り”のような表情を崩さず、サポーターに一瞥もくれずに無言で通り過ぎて行った。どうして一度でいいから歩みを止め、サポーターに向かって<応援をありがとうございます。これからも頑張ります>と言えなかったのでしょうか? 選手たちは、帰国した時の様子を撮ったDVDでもあれば見直すべきです。いかに失礼な対応だったか、自覚しなければいけません」
――帰国便に乗っていなかった選手が2人。ドイツの移籍先クラブでメディカルチェックを受けた長谷部は、別便で27日中に帰国しましたが、本田はブラジルから直接イタリアに向かい、ただひとり帰国しませんでした。
「本田選手は、W杯の開幕前にメディアに<大会中は、同じ日本人として日本代表を応援して欲しい。(勝てなくて)叩くとしてもW杯が終わってからにして欲しい>と要請しました。一部のマスコミ関係者にしか口を開かず、メディアと距離を置きながら、こんな要請をすること自体、どうかと思いましたが、誰よりも優勝を公言していた本田選手に話を聞こうにも、ひとりだけ帰国しないで雲隠れ。どういう了見なのか、まったくもって理解に苦しみます」
――今後、日本サッカーのレベルアップに必要なものは何でしょうか?
「93年にJリーグがスタートし、98年フランス大会で初のW杯出場を果たして以来、日本代表は5大会連続でW杯の桧舞台を踏んでいます。日本サッカーは、間違いなく進歩しています。しかしながら、それ以上の速さで世界のサッカーもレベルアップしています。誰もが、そのことをブラジルW杯で痛感させられたと思います。おごらず、謙虚な姿勢を忘れず、不断の努力を続けていく。そうしないと日本サッカーの未来はありません」
◇きのもと・こうぞう 1949年生まれ。65歳。県立千葉高から東京教育大(現筑波大)卒。古河電工サッカー部OB。Jリーグ専務理事、日本サッカー協会常務理事など歴任。26歳で両腎臓を摘出して以来、週3回の人工透析が欠かせない。08年に原因不明の難病バージャー病で両足を膝上から切断した。現在は㈱エス・シー・エス代表。NPO法人アブレイズ千葉サッカークラブ代表。
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以上日刊ゲンダイからの引用終わり。長いインタヴューなので以下に要点をまとめると: ↓
1.指導者ライセンスの最高位であるS級ライセンス保持者は、すでに400人を超えている。日本人指導者では何故いけないのか。
2.今回も06年ドイツ大会同様責任追及の声はなく、誰が責任を取るでもなく、ブラジルW杯の反省も検証もなされないまま次の指導者選びに邁進している。
3.以前から本田選手を筆頭に「ベスト8、ベスト4、いや優勝も狙える」と一部の選手が発言していた。己の力を過信した選手たちでは、国の威信をかけたW杯では勝てない。
4.5月25日に行われた日本代表壮行会にも驚いた。<誰のためのイベントだったのか?>と聞くと返答は<スポンサーのため>だった。ファンはメディアの言葉を信じただ踊らされていた。
5.日本代表は11年のアジアカップを制し、アジア王者という立場でW杯に出場したが、ブラジルでアジア勢(日本、オーストラリア、韓国、イラン)は3分け9敗だった。アジアは谷間だ。日本サッカーは、間違いなく進歩しているが、それ以上の速さで世界のサッカーもレベルアップしている。
・・とまあ要約すればこんなところだろうか。彼の意見に従いたくないという人でも全否定は出来ないだろう。私はむしろ全肯定したいくらいの気持ちである。スポンサーは金の面倒を見てくれるからスポンサーなのであって、それが壮行会で金儲けしてどうするんだ?!メディアもこれに「おんぶにだっこ」だったし、彼らにまんまと担ぎ回されて踊らされただけで終わった自称「サッカーファン」たちも情けなかった。彼らはサッカーなんてどうでも良くて、ただただニッポンを応援したかっただけなのではないか?
(日本敗退後のサッカーの視聴率を見ればそれは歴然としている!)
これではまるで安倍ポンと一緒だ。
日刊ゲンダイ: 2014年7月20日
負けても「よくやった」「感動をありがとう」と甘やかされてきたサッカー日本代表。ブラジルW杯では、一部主力選手の「優勝も狙える」にメディアも尻馬に乗って大騒ぎ。その結果が1分け2敗で1次リーグ敗退の惨状だった。93年Jリーグ発足の旗振り役を務め、02年日韓共催W杯日本代表チームの団長としてベスト16入りを見守った木之本興三氏に日本代表の問題点などを聞いた。
――ドイツの4度目の優勝で幕を閉じたブラジルW杯で日本代表は1分け2敗に終わり、1次リーグ敗退となりました。それから日本代表の次期監督の名前ばかりが取り沙汰されています。
「メキシコ人監督のアギーレ氏に内定したかのような報道が目に付きますが、大きな疑問があります。なぜザッケローニ監督の後任候補に日本人指導者の名前が挙がらないのでしょうか?指導者ライセンスの最高位であるS級ライセンス保持者は、すでに400人を超えています。日本人にも優秀な指導者は多い。代表監督選びの俎上に日本人指導者を載せる時期が来ていると思います」・・
――もちろん次期監督選びも大事ですが、何よりも惨敗に終わったW杯を冷静に振り返り、反省・検証する必要がありませんか?
「06年ドイツ大会も1分け2敗で1次リーグ敗退でしたが、その時も検証作業は行われませんでした。今回も責任追及の声はなく、誰が責任を取るでもなく、ブラジルW杯の反省も検証もなされないままに時間が経過しています。いま一度、日本サッカーに関わる者すべてが、南アW杯以降の4年間をきちんと反省し、ブラジルでの現実を総括する必要があります」
――日本代表が未勝利でブラジルから帰国するとは、大多数の日本人にとって想定外でした。
「私自身、結果について驚きはありません。予想通りの結末だったからです。日本代表は、W杯に<傲慢で不遜な態度>で臨みました。以前から本田選手を筆頭にしてベスト8、ベスト4、いや優勝も狙えると一部の選手が発言していました。己の力を過信した選手たちでは、国の威信をかけたW杯では勝てません」・・
――ザッケローニ監督は「たとえ2点、3点取られても3点、4点取ればいい」とも発言。選手たちも「日本らしい攻撃サッカーを貫きたい」と口々に話していました。
「W杯で優勝候補が1点を奪うのにどれだけ苦労したか? たとえばオランダは、3位決定戦でブラジルを3-0で破りましたが、準々決勝コスタリカ戦(PK勝ち)、準決勝アルゼンチン戦(PK負け)と2試合連続無得点。決勝に進めなかった。ドイツとアルゼンチンとの決勝も、前後半の90分でゴールは生まれなかった。1点取るのに列強も苦心惨憺。なのに日本代表は<3点、4点取って勝つ>と言っていた」
――どうして、こんな傲慢な考えを持つに至ったのでしょうか?
「昨年6月のコンフェデ杯で日本はイタリア代表に3-4で敗れたとはいえ、強豪と互角の打ち合いを演じたと評価されました。これでイタリア人のザッケローニ監督、選手たちは<攻撃サッカーで結果を残せる>と思ってしまった。日本代表は11年のアジアカップを制し、アジア王者という立場でW杯に出場しました。しかし、ブラジルでアジア勢(日本、オーストラリア、韓国、イラン)は3分け9敗。4カ国が12試合を戦い、1勝分の勝ち点しか奪えなかった。しょせんアジアは“世界の谷間”なのです。そのアジア王者の称号も、勘違いの材料だったのかも知れません」・・
――5月25日に行われた日本代表壮行会にも驚きました。背番号発表あり、ライブありのハデな演出で、会場の代々木体育館には7000人以上のファンが集まりましたが、有料でした。チケット代は1000~2500円(当日券)で、小中学生からもカネを取っていた。何か、日本サッカー協会は勘違いしていると思いました。
「私もサッカー協会の職員に<誰のためのイベントだったのでしょうか?>と聞かないではいられなかった。返答は<スポンサーのため>でした。情けなくも悲しかった。サッカー協会が本来、軸足を置くべきはサポーターであり、サッカー協会に登録費(※注参照)を払っているプレーヤーです。彼らに常に敬意を表した上でスポンサー、サプライヤーに礼を尽くして感謝の意を伝える。これが筋ではないでしょうか?」
※注 日本サッカー協会の登録制度には「第1種」(Jリーグ、社会人、大学生など)、「第2種」(18歳未満)、「第3種」(15歳未満)、「第4種」(12歳未満)、「女子」(12歳以上の女子)、「シニア」(40歳以上)があり、登録選手は年間700~2000円の登録料を支払う。
なぜ日本代表は自分の言葉で謝罪しないのか
――日本代表が1次リーグ初戦のコートジボワール戦に1―2と逆転負けしてからのメディア報道については、どんな感想をお持ちですか?
「具体的根拠を示さずに<ギリシャには勝てる>と言い切り、スコアレスドローに終わって1次リーグ突破が絶望的な状況になると、より一層<日本代表は奇跡に向かって突き進む>と感情的な報道に終始しました。すでにラウンド16進出を決めていたコロンビアは、レギュラー8人をベンチに座らせ、日本の選手は前半を1―1で折り返した時点で疲労困ぱい。最終的に1―4の完敗でした。日本の“本当の”実力を見誤り、サポーターを誤誘導したメディアの罪は重いと思います。純情なサッカー少年、サッカー少女たちは、憧れの日本代表選手たちの<優勝を狙う!>を信じ、メディアの<奇跡が起きる!>に踊らされた被害者と言えるでしょう。せめて選手たちは少年、少女にショックを与えたことを反省し、自分自身の言葉で謝罪して欲しかったと思います」
――6月27日に成田空港に到着した選手たちは、出迎えた約1000人のサポーターの前をうつむいて歩くだけでしたね。
「実に嘆かわしい光景でした。選手は“お通夜の焼香帰り”のような表情を崩さず、サポーターに一瞥もくれずに無言で通り過ぎて行った。どうして一度でいいから歩みを止め、サポーターに向かって<応援をありがとうございます。これからも頑張ります>と言えなかったのでしょうか? 選手たちは、帰国した時の様子を撮ったDVDでもあれば見直すべきです。いかに失礼な対応だったか、自覚しなければいけません」
――帰国便に乗っていなかった選手が2人。ドイツの移籍先クラブでメディカルチェックを受けた長谷部は、別便で27日中に帰国しましたが、本田はブラジルから直接イタリアに向かい、ただひとり帰国しませんでした。
「本田選手は、W杯の開幕前にメディアに<大会中は、同じ日本人として日本代表を応援して欲しい。(勝てなくて)叩くとしてもW杯が終わってからにして欲しい>と要請しました。一部のマスコミ関係者にしか口を開かず、メディアと距離を置きながら、こんな要請をすること自体、どうかと思いましたが、誰よりも優勝を公言していた本田選手に話を聞こうにも、ひとりだけ帰国しないで雲隠れ。どういう了見なのか、まったくもって理解に苦しみます」
――今後、日本サッカーのレベルアップに必要なものは何でしょうか?
「93年にJリーグがスタートし、98年フランス大会で初のW杯出場を果たして以来、日本代表は5大会連続でW杯の桧舞台を踏んでいます。日本サッカーは、間違いなく進歩しています。しかしながら、それ以上の速さで世界のサッカーもレベルアップしています。誰もが、そのことをブラジルW杯で痛感させられたと思います。おごらず、謙虚な姿勢を忘れず、不断の努力を続けていく。そうしないと日本サッカーの未来はありません」
◇きのもと・こうぞう 1949年生まれ。65歳。県立千葉高から東京教育大(現筑波大)卒。古河電工サッカー部OB。Jリーグ専務理事、日本サッカー協会常務理事など歴任。26歳で両腎臓を摘出して以来、週3回の人工透析が欠かせない。08年に原因不明の難病バージャー病で両足を膝上から切断した。現在は㈱エス・シー・エス代表。NPO法人アブレイズ千葉サッカークラブ代表。
============
以上日刊ゲンダイからの引用終わり。長いインタヴューなので以下に要点をまとめると: ↓
1.指導者ライセンスの最高位であるS級ライセンス保持者は、すでに400人を超えている。日本人指導者では何故いけないのか。
2.今回も06年ドイツ大会同様責任追及の声はなく、誰が責任を取るでもなく、ブラジルW杯の反省も検証もなされないまま次の指導者選びに邁進している。
3.以前から本田選手を筆頭に「ベスト8、ベスト4、いや優勝も狙える」と一部の選手が発言していた。己の力を過信した選手たちでは、国の威信をかけたW杯では勝てない。
4.5月25日に行われた日本代表壮行会にも驚いた。<誰のためのイベントだったのか?>と聞くと返答は<スポンサーのため>だった。ファンはメディアの言葉を信じただ踊らされていた。
5.日本代表は11年のアジアカップを制し、アジア王者という立場でW杯に出場したが、ブラジルでアジア勢(日本、オーストラリア、韓国、イラン)は3分け9敗だった。アジアは谷間だ。日本サッカーは、間違いなく進歩しているが、それ以上の速さで世界のサッカーもレベルアップしている。
・・とまあ要約すればこんなところだろうか。彼の意見に従いたくないという人でも全否定は出来ないだろう。私はむしろ全肯定したいくらいの気持ちである。スポンサーは金の面倒を見てくれるからスポンサーなのであって、それが壮行会で金儲けしてどうするんだ?!メディアもこれに「おんぶにだっこ」だったし、彼らにまんまと担ぎ回されて踊らされただけで終わった自称「サッカーファン」たちも情けなかった。彼らはサッカーなんてどうでも良くて、ただただニッポンを応援したかっただけなのではないか?
(日本敗退後のサッカーの視聴率を見ればそれは歴然としている!)
これではまるで安倍ポンと一緒だ。