出典:集英社>>

 

執念の追撃戦

信の檄により飛信隊が勢いを増し、慶舎を追跡中、劉冬が羌瘣の許可なく介入し、傷つく。

しかし、信が頭を壊し、剣で奮戦する中、慶舎は逃亡を試みる。

那貴と部下が慶舎を守り、時間を稼ぎ、信たちが現れる。

信が慶舎に挑む中、劉冬の部下が羌瘣を攻撃し、劉冬も再び負傷する。

 

狩人の落日

信と慶舎の一騎討ちにおいては、信が剣を合わせて吹き飛ばされる。

飛信隊は小柄な慶舎に驚くも、信は彼の力量を理解していた。

貂は慶舎の実力を認め、その討伐が大きな武功になると期待する。

一方、劉冬を足止めしながら羌瘣は劣勢を覆い、侵略者ではないことを訴える。

戦いが激しさを増す中、時間が迫りつつあり、慶舎は信の成長を認めながら戦う。

最終的に信の一撃が慶舎を貫き、飛信隊の勝利が決まる。

 

歓喜の撤退

信が渾身の一撃を慶舎に与え、彼は李牧に恩を返しきれなかったことを悔いつつ息を引き取る。

飛信隊と貂は喜び、信を称えるが、趙の迫る軍勢を見て退却を指示するも、信は他の事に気を奪われている。

一方、羌瘣は疲弊しつつも劉冬に致命的な一撃を与える。

劉冬は羌瘣から離眼への想いを知らされ、その後息を引き取る。

劉冬軍の仇討ちにおいては、羌瘣は部隊を必要としますが、自身は回復しておらず遅れている。

信が現れ、羌瘣を救出し、退却に成功する。

慶舎討ち死への報が広まり、飛信隊は慶舎軍の追撃に直面するが、樹海の視界が味方する。

代わりに奇襲が丘の裏で他の人々、慶舎の死が伝わる前に金毛と紀彗に報告される。

紀彗は慟哭しつつも戦い続ける決意を示す。

 

趙将の正念場

馬呈は劉冬の討ち死にを聞き涙を流し悲しむ。

紀彗は怒りを桓騎軍にぶつけるよう馬呈に促し、自らは金毛とすることができるために動く。

金毛は慶舎の死で戦いを終わらせる考えだが、紀彗は戦いを続け立て直すことを提案し、慶舎の死を隠して戦うことを説得する。

金毛は困惑しつつも同意し、紀彗の計画に加わる。

紀彗は馬呈に丘の左側を任せ、自らは右側で金毛との戦いに介入し丘を制圧することを目指していた。

 

動揺のその先

桓騎軍は四日間の激闘の末、中央の丘を奪い、趙の旗を見て撤退を決断する。

将たちも動揺し、雷土が理由を問うと、桓騎は勝敗が中央の丘の取り合いにかかっており、撤退は戦略の一環だと説明するが、将たちは納得しない。

桓騎は軍務に染まった思考に苦言を呈し、自信を持つよう努める。

雷土たちは再び戦いに臨む決意を新たにする。

 

煙の真実

羌瘣は樹海で集落の焼き討ちと混バの死体を発見し、桓騎軍の兵士たちに問い詰める。

自分たちの行為であると考えると、羌瘣は怒りのあまり剣を振りい始める。

その光景を目にした信もまた怒りを爆発させる。

 

矜持の咆哮

信と羌瘣は、桓騎軍の集落襲撃の真相を、怒りを爆発させて桓騎の元へ乱入する。

桓騎は自らの行動を弁明し、「何でもやる」と豪語するが、信はそれを非難し、雷土とも殴り合いとなる。

しかし、羌瘣の介入で事態は収束する。

信は戦争と略奪を区別し、戦争の本質を語る。

その言葉に桓騎の幹部たちは驚き、桓騎自身も信を「一番の悪党」と評する。

 

殴りこみの末

尾平が信と羌瘣に連れて行かれ桓騎の元に現れ、混乱を招き、桓騎は信を激しく非難し、「中華統一」の言葉について感謝しています。

羌瘣は桓騎の行動を批判し、慶舎の死を告げる。

桓騎は動揺し、羌瘣の提案を拒絶し、村を焼き払う計画を立てる。

尾平が間に入り、事態を収拾しようとするが、信の怒りを買ってしまい、結果として信は尾平を追放する決断をする。

 

尾平の叫び

尾平は信から飛信隊を追放され、落胆し悔しさを感じつつ、膝を抱えていた。

羌瘣に責められ、信の理解を失うことはなかったことに怒りをぶつけられる。

桓騎は信に全てが終わったと告げ、尾平には桓騎軍への帰還要請。

尾平は飛信隊を決意する決意を固め、生まれ育った村に戻ることを決める。

しかし、尾平は偶然耳にした兵士たちの信に対する侮辱的な話を聞き、怒りを抑えきれずに桓騎軍の兵士に殴られてしまう。

その後、尾平は自分の本当の気持ちを叫び、信と飛信隊への深い思いを再認識する。

 

尾平と飛信隊

尾平は怒りのままに桓騎軍の兵士に殴りかかるが、返り討ちに遭い命を奪われそうになる。

その時、飛信隊の那貴が間に入り、事態が収まる。

しかし、那貴を侮辱した男が挑発し、結果として首の骨を砕かれる。

周囲の桓騎兵は驚きながらも那貴の恫喝で逃げ去り、残された重傷の尾平を那貴が看病する。

飛信隊の本営では羌瘣が田有の治療を行いつつ、桓騎を甘く見ていたことを謝罪する。

田有は尾平の乱入が自分を救ったことを語り、そのことを知った尾平は信の前で涙を流しながら感謝を述べる。

信は尾平に自分が一般人の家で盗み食いした話をし、飛信隊の夢と信念を語り出す。

飛信隊の隊員たちもその言葉に涙し、尾平もまた信を守り再び飛信隊に戻ることを希望する。

 

苛烈な贈物

飛信隊に平穏が戻る中、桓騎からの伝令が届き、戦の最終命令が下されることになる。

信は最後の戦が今日で終わるという伝令を聞き、男を信じがしたいとして再度確認するが、伝令の答えは不変だっ

一方、趙軍は中央丘の見解を逸脱し、秦軍を待ち構えていた。

しかし、秦側の部隊が麓で何かを発見し、喜んで紀彗に報告するための伝令を送る。

兵士は慌てた様子で”伝文”があったこととその内容について報告し、紀彗は金毛と共に麓へ

麓に到着したのは、黒羊の民の死体で作られた巨大なアーチを目にする。

この光景に驚きと憤りを覚えながらも、なぜ桓騎がこれを自分に見せたのかを考える。

そして伝文には、離眼城でのさらなる惨劇を楽しむようにと記されており、その内容に唖然とする権利を失い、桓騎軍が離眼城へ向かっている。