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槍と鉄槌

王賁は馬南慈との一騎打ちに挑み、技量が中華五指に入るほどに成長していた。

馬南慈は防戦一方だったが、王賁の実力を認め、矛を投擲して間合いを詰め、王賁を落馬させた。

王賁は反撃を試みたが、馬南慈の力に吹き飛ばされる。

亜光が加勢し、馬南慈と打ち合うが、岳嬰が復活し、趙峩龍も攻撃の機会を狙っていた。

一方、信は王翦から八百騎を率いて左の戦場で紀彗の首を取る命令を受ける。

 

橑陽の牙

楊端和率いる山の民と橑陽軍が戦う中、突然、敵の狙いが明らかになる。

舜水樹率いる少数の騎馬隊が現れ、山の民を挑発。

実は彼らの目的は、深く引き込んだ後の殲滅作戦であり、背後には大犬戎族が橑陽城を占拠していることが明らかになる。

 

犬戎の末裔

壁と楊端和は、山と一体化した城と崖上の黒い敵に驚く。

舜水樹は犬戎が周を滅ぼした後、橑陽に残り、治外法権として与えられたと説明。

犬戎は山の民に突撃し圧倒する。

犬戎の王ロゾが現れ、舜水樹を殺そうとするが、舜水樹が李牧の代理と明かして止める。

舜水樹は秦軍を共に倒す提案をし、見返りは李牧の振る舞う羊の肉とする。

ロゾはこれを受け入れ、戦いに備える。

 

端和の勇

崖の上から突撃してくる犬戎に対し、楊端和率いる山の民は劣勢となり、壁の進言で撤退を指示するが、追撃される。

同胞を守るため楊端和は山を奪う行動を開始し、奪取後に弓部隊で反撃を行い、優勢に立つ。

一方、王翦から紀彗の首を取るよう指示された信は、左の戦場に到着し、蒙恬の楽華隊が紀彗を追い詰めている様子を見て、紀彗を討ち取るため出陣する。

 

必殺の別動隊

敵が麻鉱軍と楽華隊に集中し、飛信隊が紀彗を討つために突撃開始。

紀彗は最後の防衛ラインを構築し、劉冬の親衛隊も加わる。

同時に蒙恬や麻鉱も飛信隊の出現に対応し、紀彗は別の策を練る。

突撃が迫る中、李牧が現れて麻鉱を討つ場面が展開。

 

潮目

李牧が突如現れ、麻鉱を討ち取る。

その報せが広まり、戦場の潮目が一変する中、信は李牧を追うために急ぎ出発するが、周囲は混乱に包まれる。

 

信の刃

李牧が麻鉱を討ち取った後、戦場を離れようとするが、飛信隊が突然強襲する。

信は李牧を追うも、李牧は逃げ切り、その後で信との対話を持つ。

李牧は信に自身の意図を語り、戦場を去る。

信達が戻ると、戦場は混乱し、楽華隊も参戦を要請するが、信は困惑する。

 

失われた士気

麻鉱将軍が討たれたことで指揮官たちの士気が低下していた中、趙兵の本陣攻撃に対し、飛信隊と楽華隊が駆け付けて凌ぐ。

蒙恬は麻鉱軍の再興を目指し、麻鉱の旗を掲げて反撃を指示。

麻鉱の旗と共に伝えられた「立って戦え」という言葉が麻鉱軍の闘志を喚起し、絶望的な状況からの反撃が始まる。

 

日没まで

蒙恬は麻鉱軍の再興を進め、麻鉱の旗を掲げて士気を回復させる。

援軍を派遣し、馬呈隊との戦略的な対応を考える中、楽華隊の本隊が出撃。

戦況を制し、本陣を前線に移す計画を進める。

しかし、夜更けに紀彗からの失敗の報が届く。

 

格不足

戦いの初日が終わり、楊端和軍と犬戎は激しい損害を受けつつも橑陽で戦闘を終える。

鄴では桓騎軍の将たちが連携不足を懸念しつつ、大軍の到来に備える。

右翼では麻鉱将軍の討たれた報に驚きつつも、蒙恬の左翼支援に感服する声もある。

楽華隊では蒙恬の昇格と左翼の指揮権をめぐる伝令が驚きをもたらし、王翦は右翼での戦いの激しさを予測する。

 

二度目の初日

蒙恬が将軍に昇格し、左翼の指揮権を与えられる。

二日目の戦いで、趙の左翼が秦の右翼に挑む中、玉鳳隊は趙峩龍の挟撃を受ける。

王賁は静観し、計画を練り直して戦況を変えるための動きを始める。