出典：集英社＞＞
右翼の行方
馬南慈と尭雲に挟撃された亜光は防戦一方に追い込まれる。
玉鳳隊は信の命を狙い、岳嬰軍の防陣も突破される。
亜光の救出に向かうことを決断した王賁だが、亜光は馬南慈と尭雲の攻撃に追い詰められる。
幸い、亜花錦が亜光を救出し、彼の命を守る。
信の間合い
亜花錦が亜光を救出し、王賁率いる玉鳳隊が馬南慈と尭雲を追い払う。
しかし、亜光軍の中隊が到着し、王賁は後退の機を伝える。
貂も同様に対応し、信は岳嬰を討つことに集中。激しい戦いの中、信が岳嬰を討ち取る。
一刀の衝撃
信の一閃は両軍に大きな衝撃を与え、岳嬰を討たれた兵士たちは動揺し、趙峩龍の軍勢が迫る中、貂の撤退指示を受けて飛信隊は後退する。
一方、橑陽ではバジオウ軍がタジフ隊の支援で攻勢に転じ、フィゴ王率いるフィゴ軍も敵将本隊に迫る。
壁軍も着実に前進し、壁自らが敵将ブネンを捕らえ全軍に突撃指示を出すが、ブネンは動じず。
恐将
壁は敵将ブネンの姿を確認し、力技で敵陣を突破しようとするが、敵は壁すらも凌ぎ、精鋭揃いで壁の部隊を次々と討ち取ってしまう。
遅れて敵陣を突破した歩兵団も壁の苦戦を目撃し、助けに向かうも迎撃され圧倒されてしまう。
壁は敵が精鋭であることに気づき、ブネンの狙いが疲弊した敵を圧倒的に処刑することであることに気付く。
絶体絶命の危機に陥った壁だが、メラ族軍の参戦やカタリとキタリの活躍により戦況は一進一退の様相を呈する。
しかし、ブネンが弓隊を率いて戦場に現れ、矢の雨を降らせる。
その光景に壁は慄く。
族王カタリ
矢の嵐に味方ごと襲われたキタリは、矢の外へ出ようとするが、敵の乱戦に手を取られて馬から落ちてしまう。
状況は絶望的だが、壁が身体を張ってキタリを守る。
敵の集中攻撃の中、キタリは敵の意識が分散している今を利用し、族王カタリが不意をつくと予測する。
カタリは敵将ブネンを討つために動き出し、敵を次々と屠り、ブネンに迫っていく。
しかし、カタリを押さえつけようとするジリとその部下の身体を利用し、ブネンの大剣がカタリを貫く。
落日
カタリがブネンに迫るも、敵兵に阻まれて貫かれ、キタリもブネンの矛に倒れる。
キタリの怒りに駆られて敵陣に突撃するが、メラ族はカタリの死に動けず、壁が彼を救出。
メラ族の退却を指示する壁は、楊端和の戦略を再構築するが、まだ手段は見いだせず、急いで後退する。
一方、フィゴ軍はトアクに迫りつつあるが、トアクの剣はフィゴ王に傷一つ与えず、フィゴ王の矛に屈する。
前線にて
トアクの討ち取りとブネンの戦死の報が長兄ゴバに届く。
ゴバはトアクの死を恥とし、残るトアク軍に最後の抵抗を促し、自身はバジオウ軍に注力。
バジオウらの奮闘でゴバ軍は前進するが、陽が落ちる。
突然後退を指示し、追う者に対しゴバはバジオウならいつでも討てると述べ、全軍に後退を命じる。
しかし後退するゴバ軍の前に楊端和が立ちはだかり、楊端和がゴバを討とうとするが、ゴバは動じず、楊端和の背後には舜水樹と大軍が現れ、更に犬戎王ロゾ率いる本軍も出現する。
端和の選択
四方からの敵の攻撃に楊端和軍が窮地に立たされる中、楊端和は意外な策を取る。
彼らは周囲の予想を覆し、ゴバ軍に向かって突撃する。
ゴバも自身の有利な状況を確信していたが、楊端和の攻撃に圧倒され、最終的に討ち取られる。
驚愕する舜水樹らに楊端和は生還を目指し脱出を指示するが、彼らは壮絶な追撃を受けることになる。
明日の太陽
カタリの死により絶望的な状況に追い込まれた壁軍は休息と治療を行い、新族長として立つことを宣言したカタリの意志を受け継ぐ。
壁と共にブネンの首を狙う決意を固めるカタリは、壁軍に指示を出し、同意を得る。
一方、楊端和軍は追撃を受けながらも戦い続け、楊端和の声に勇気づけられる。
彼らは秦国の夢と存亡をかけた戦いに挑み、楊端和の指導のもと、最後まで戦い抜く決意を固める。
最強の戦士
包囲された楊端和率いる軍がバジオウの突撃を利用して趙軍本陣へと突入し、脱出の道を切り開く。
楊端和は生き残った者達に日の出まで逃げ切るよう指示し、再結集する場所を告げる。
その後、舜水樹とロゾが到着し、凄惨な戦場を目の当たりにする。
公孫龍が包囲を脱出した報告をする中、舜水樹は楊端和の追跡を開始するが、ロゾはガン族を使って楊端和を発見し、追撃する。
楊端和と山の民達は追い詰められ、バジオウが駆けつけるが、楊端和は疲労困憊していた。
バジオウは楊端和を担ぎ、急斜面を下っていくが、その先にはサハ渓谷の崖が迫っていた。
信じられたバジオウが崖へと楊端和を落とす決断をする。
バジオウの誓い
バジオウが楊端和を対岸へと運び、追手の追撃を振り切る。
しかし、その代償は大きく、バジオウと楊端和は疲弊していた。
追手が近づいてくる中、楊端和はバジオウに昔の誓いを尋ねるが、追手の襲撃に遭う。
バジオウは楊端和を守るために奮闘し、楊端和は捕えられてしまう。
バジオウはかつての誓いを思い出し、再び立ち上がる。
一方、山の民は再結集の地として犬戎の城へと向かう。
楊端和から指示を受けたエンポじぃは、猿手族を率いて城へと進む。