ソース
http://kakujoho.net/npp/101013_Schneider_j.pdf


IAEA発表とと世界の実際のトレンドの食い違い
WNN
原子力発電の発電量がさらに低下
原子力発電の年間発電量はわずかながら下降し続けており、昨年は2%の低下となった

天野之弥
IAEA事務局長
2010年5月3日ニューヨーク
原子力エネルギーは気候変動の影響を緩和する
安定的でクリーンなエネルギー源だとする評価が広まってきている


ノースキャロライナ州に関するブラックバーン博士の研究の結論
• 年間販売電力量910億kW時(東電の3分の1規模)の76%は太陽光や風力で賄うことが可能。さらに:
+200万kWをバイオマスかコジェネで
+250万kWを水力発電で、そして
+150万kWを揚水発電で
•氷貯蔵(夏場に利用)、負荷管理、電気自動車蓄電池利用が可能なシステムなら、必要な電力購入および予備発電装置での発電量は電力負荷の6%ですむ
•研究対象となった2952時間のうち供給不足となったのはわずか17時間
•現在のシステムやその大規模な基幹電源(石炭火力及び原子力)のために使われている予備用設備よりも小さな予備発電容量との組み合わせで電力システムを運用することが可能となる


ドイツのアンケート結果
再生可能エネルギー拡大の障害とは何ですか?
 (in ドイツ)
原発の運転期間延長 78.2%
政治的意思の不足 76%
石炭火力の新設 54.6%
法的な枠組み 46.3%
資金的困難 28.8%
住民の反対 23.6%
不十分な政治対応 20.5%
技術的解決策の不足 17.5%


フランスでの議論
結論
・原発は国際的なエネルギー分野で限定的な役割しか果たしていない
世界の電力の約13%、一次エネルギーの約5%、最終エネルギー消費の約2%。さらなる低下は必至
・原子力は、これまで期待を裏切ってきた。予算の大幅超過、建設の遅れ、そして、あまりにも長い計画開始から運転開始までの期間。このコストの多くを納税者が支払わされてきた
・最近の新規建設計画で起きている諸問題を見ると、状況が変わることはないであろう
・原子力は、気候変動の緩和とはおよそ関係がない
・再生可能エネルギーは、現在の不利な条件下においても、既に経済的競争力を持っている
・エネルギー利用効率の向上が、長期的なレトリックの段階から抜け出してラジカルな実施へと進まなければ、再生可能エネルギーは、排出削減に繋がらない
・エネルギーの未来は、手頃な価格の分散型超高効率技術、スマートグリッド、そして、持続可能な都市計画にある。原子力政策は、集中型で融通性に欠け、一般的に専制的であり、この対極を象徴している・原子力エネルギー利用の継続は、信頼性のある持続可能なエネルギーの利用政策の緊急の実施にとって、大きな障害となるであろう