緊急事態宣言が延長することは大多数の方がわかっていた事だと思いますが、仕事が無くなってしまい生活が破綻してしまった人も数多くいると思います。
自分もその中のひとり。コロナが急速に広まる少し前、タイミングよく看護の世界を辞職したまでは良かったのですが、ひと月ふた月が経過したところで生活が圧迫してきました。
多くの企業が潰れ、私を含む庶民階級は軒並み生活破綻が間も無くやってきます。
そんな中、ひとつの命が救われたのでした。
休んでいた時期もあったけれど、20年生き続けた彼。
歳を重ねるにつれ、各部の機能が衰えてやがて失われてしまう。
小さな文字が読めなくなる、足が上がらなくなる等、今まで出来たことが出来なくなってしまう。この時に感じる喪失感はとてつもなく大きい。
20歳。
体力的にピークを迎え、ここから徐々に低下していくのが定めなのだが、これは人に当てはめたものである。
彼はよく頑張ったと思う。
こいつだ。
初代PlayStation2。
発売した年(2000年3月4日発売)に当時付き合っていた彼女から買って貰ったもので、今年で丁度20年を迎えたのだ。
わたし、ヘビーなゲーマーではないのだが、ちょうど自分で稼ぐようになってから、セガタサーンやらPlayStationなどのゲーム機が発売されるようになると、何故か発売日に買っていた。
もちろんファミコン創世記世代である。今では超レアな物も当時多数所持していたのだが、当時はワゴンセールで50円〜で買えた物も沢山あり、ぜーんぶ処分してしまった。
大事にとっておいたらゆうに100万オーバーの財産になっていたのは後の祭り。。
話を戻すと、このPlayStation2も初期型の中の真の初期型である。
PlayStation2は、PlayStationのソフトと互換性があるので、こいつが来てからPlayStation本体はお役御免となった。
この初期型のPlayStation2は、後に出る新型(薄型)に比べいくつか不利な点がある。
ひとつ目はCDを読み込まなくなる事があるという点。
PlayStation2のソフトはDVDが採用されているのだが、PlayStationソフトおよび、一部のPlayStation2ソフトでもCDで出されている物がある(廉価版など)
PlayStation2ソフトでDVDかCDかは、ディスクの裏面を見ればわかる。CDの場合は読み取り面が紫色なのだ。(パッケージにもコンパクトディスクと書いてある)
そして、1度読み込まなくなるとそのソフトは9割型二度と読み込めなくなるというのが、初期型PlayStation2本体の特徴なのである。
新型(薄型)ではこれが改善されている。
ちなみにPlayStation用ソフトもCDだが、一部のPlayStation2のCDソフトが読み込まなくなっても、ちゃんと読み込む事が出来る。
2つ目に不利な点。それはディスクのトレー構造。
本体側面からスライドして出てくる(薄型は上部に開く)ので、レンズが本内内部の目につかないところにあるというところ。
先月、ようやくPlayStation4にてファイナルファンタジー7リメイクが発売されたのだが、私はYouTubeの動画であらかた観てしまったので、安くなってから買おうと思って手を出していないよだが。
確かに、当時プレイしながら脳内補完していた光景がリメイクで蘇り、そりゃすごい映像だった。
ファイナルファンタジーは1作目から7作目、飛んで12作目は最後までプレイした。
8作目は当時の友人がコピーしたものを(まだPlayStationが主役の頃、本体にとある改造を施すとコピー品が遊べる)譲り受けプレイしてきたのだが、途中でうんともすんともいわなくなり断念。
9、10、11作目は未プレイ。10の2(テンツーってやつ)は、後に100円で購入し途中までプレイしたが、やる事がよくわからず断念。
9作目までがPlayStationだったか、10作目からPlayStation2にプラットフォームを移し、グラフィックが大幅に向上した。
12作目は最後までやり通し、13作目からPlayStation3となるが、友人がつまらんからやると言われ、貰ってしまったので、しょうがなくPlayStation3本体を購入しプレイするも。
字が小さすぎて読めない。
ハズキルーペがこの時代にあったらプレイし続けていたかもしれないが、なんせ字が読めないものだから、会話や説明文は飛ばしながら進めていたのだが。
序盤の山的な戦闘シーンで、いつまで経っても敵が倒せない(クリスタルみたいな容姿の敵だったような気がする)
なんだよこれー、とテレビにくっつかんばかり顔を近づけて潰れた小さな文字を凝視してみると、どうやらわたしの攻撃は、全く通用していたかったのだという事が読み取れた。
PlayStation3から液晶テレビじゃないと文字がまともに読めない事に気付き、そこで13作目以降はプレイしなくなった。
そして、7のリメイクの動画をひとしきり見た後、当時の思い出が蘇り、仕事も無いので原作を引っ張り出して遊ぼうと思い立った。
2Dからフルポリゴンに変わった7作目は、当時のPlayStation性能の限界を攻めていた。
3枚組のディスクという気合の入った内容で、当時はそれはそれは凄かった。
今やスマホゲームの方が何十倍か百倍くらいは進化しているけれど、今プレイしても本当にのめり込める。
そして、ミッドガルという最初の舞台を数時間で脱出。
ちなみにリメイク版はこのミッドガル脱出までを膨らませに膨らませた1本で、分作となるが。
個人的な感想では、今プレイしても原作の方が全然面白い。
そして、中盤に差し掛かろうというところのある日。
とうとう
ディスクの読み込みに失敗しました。
1時間以上格闘しても読み込む事はなかった。。
購入してから20年の時を経て、分解を決意。
レンズクリーニングのCDを入れてもダメだったので、直接クリーニングを施そうとビスを外しにかかる。
画像は本体をひっくり返した底の部分。
本体裏のビスは精密ドライバーではびくともせず、グリップの大きなドライバーでないと外れなかったが、無事オープン。
20年分のホコリがすごかった。
ひっくり返して、トレー部分のカバーを外す。
これは精密ドライバーで難なく外せた。
カバーを外すといよいよレンズがお目見え。
ぱっと見ホコリがついてる感じはしなかったが、ここで登場したのが
無水エタノール。
アロマで使うから常備しているのだが、もうすぐ無くなってしまうな。
現在手に入らない。コロナのせいで。
綿棒を無水エタノールで湿らし
レンズを軽く拭く。
やり過ぎても壊しちゃいそうなので、撫でる感じで数回擦ってみた。
結果。
復活。
セーブ画面上から3番目のデータは当時のものが残っていた。
クラウドではなく、ムサシと改名されていた。
メモリーカードも何とか見つけたやつだったので、再プレイして初のセーブの時、当時のデータが残ってたことにちょっと感動した。
レベル99まで育ててた記憶すら無かったが、多分RPGで初めてレベルマックスまで育てたゲームではなかろうか。
大抵は何とかラスボス倒せるレベルで挑んでエンディング迎えたらおしまいってパターンだったので。
えらく長くなってしまったが、一言で言えばゲーム機を分解して掃除した。
それだけのことである。
わたしの家にはお宝が膨大に眠っているので、この外出自粛を乗り切るため、このファイナルファンタジー7を始め、登場熱中した過去のゲームと触れ合ってみるのも良いかもしれない。