燃えるような風景画・香港 | ムサシの猛特訓

ムサシの猛特訓

はじめまして ムサシです
会社員をやりながら油絵を描いています

こんばんは ムサシです

もう9月の後半だというのに今日はとても暑い一日でした。

私は性懲りもなく、時間を見つけては油絵を描いている毎日です。

 

 

香港のセントラルを描いています。

香港へは2年前に行きました。香港の人達はとても親切で、日本人とは違い、初対面でもグイグイと話しかけてきます。その代わり、それ以上深入りはしてこない。私にとってはその距離感がとても心地よかったのを覚えています。

 

(キャンバスを横にして、ビルの窓を描く。)

 

私が2年前に行った時の写真を元に描いているので、当然デモをしている人たちはいません。

しかし今、こんな時期に、この風景を”普通に”描くのは、逆に違和感があります。

なので、この絵はこのまま真っ赤に燃えるような風景画にしたいと思いました。

 

 

一番明るい色を「赤」に設定して、暗い部分を「茶色」で描いています。

普段描いている油絵は、描いていくうちにどんどん明るくなっていきますが、やはり今回は「赤」が一番明るい色なのでこれ以上は明るくなりません。

 

(部屋の灯りがキャンバスに反射して白くなっちゃいます)

 

ここから細かい部分を描いていくと、

 

こんな感じになりました。

 

さらに人影や看板なども付け加えていきます。

 

 

これを乾かしてから、絵の具の輝き具合を確かめてみます。

乾くと色が変わる事がしばしばあるので、この絵は出来るだけこのままの色で仕上げたいです。

 

 

今回の香港のデモを見ていて、とても感心しました。

これだけ多くの人が粘り強く、権力側に主張する光景は日本ではなかなか見れません。

日比谷公園の前を通ると、厚労省や法務省の前で「非正規雇用を無くせ」とか「死刑廃止しろ」と、デモをしている人たちを見かけますが、おそらく100人くらいの規模ではないでしょうか。さほど規模も大きくないし、暴動のようにはならないので、マスコミも報道することはありません。

日本人はせいぜいお酒を飲みながら管を巻くのが関の山なのですかね? 

ドイツでは学校で社会活動やデモのやり方を教わるそうです。

日本人にはそういう発想自体が無いような気がします。もしも権力側に抗議するという選択肢があれば、ある日何も言わずに、家族や友人を残して自ら命を絶つ人や、働かず家に引き籠もる人達も、別の道を選ぶのではないか、という期待をしてしまいますが、彼らは初めから主張することを諦めているのでそれはないでしょう。

 

なんだか、暗い話になってしまいました。

 

それでは、おやすみなさい。