【かわら版インタビュー】~武蔵野の森を育てる会 代表 田中雅文さん~(1/2) | 武蔵野市市民活動かわら版のブログ

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武蔵野市市民活動推進課と協力して、武蔵野市の市民活動を楽しく元気にするグループです。

「活動を通じて、ゆるやかなコミュニティができ、
森が人と人とを繋いでくれているように思っています。」



第11回 武蔵野の森を育てる会 代表
田中雅文(たなかまさふみ)さん




聴き手:
活動のきっかけについて教えてください。

田中さん:
もともと、当会の活動場所の境山野緑地には東京都の施設が建てられていました。

その施設が閉鎖される時、「自然豊かな環境を壊さないように」という趣旨から、跡地を緑地として残すための署名活動が行われ、1万7千人の署名をもとに市議会に請願を提出し、それが採択されて武蔵野市が買い取ることになりました。

市が買い取った後は、市民のワークショップが開かれ、出来る範囲で市民が中心となって森を自主的に管理していくことが決まりました。そのために、ボランティア団体を作ったことが始まりです。

緑地の南半分の雑木林は、明治の文豪・国木田独歩の『武蔵野』の舞台となったことから「独歩の森」と呼ばれています。

江戸時代、武蔵野台地に畑を作る場合、生活に必要な薪のためにクヌギやコナラといったどんぐりの木を人の手で植えました。
しかし、薪を必要としない生活になるにつれ、雑木林は年々貧弱な生態系となっていきました。

木が大きく成長しすぎることや人が立ち入り踏み固められていくことは、雑木林にとって良い環境とは言えず、きちんと人が手入れをして維持していかなければいけません。

聴き手:
活動はどのような方々が参加されているのですか?

田中さん:
正会員・準会員が34名、その他学生ボランティア、一般市民のボランティアの方々、授業の一環で参加する都立高校の生徒等、一回の活動に約30名の方が参加してくれます。

最近は、企業ボランティア、外国の方の参加もあります。年に1~2度は「しょーとてんぱー」(発達・知的障害児余暇活動サークル)の子どもたちがボランティアで来てくれることもあり、様々です。

(1/2) 後半につづく