■8月14日(日)
※きょう訪問した場所:石巻市湊町 ※内容:水産工場の建物内外の片付け、事務所の掃除、庭掃除

この日で神奈川チームの8人は最終日となりました。ボランティアセンターからの助っ人も9人加わり、26人で水産工場を中心としたいくつかの現場で同時に作業を進めていきました。

◆手付かずの事務所の片付けをしましたが、おじさんが「全部捨てちゃっていいよ」と言っていました。
大切で必要な書類だったものが、一瞬で不必要なものになりました。今私がしがみついて大切にしてるものが、本当に大切なものなのか…と複雑な思いでいっぱいでした。
被災地のかたたちは、皆が皆そうじゃないと思うけど、「妥協」の中で生きてるのかなと思います。現地のかたがたにとっての救いって何だろうと考えたら、「妥協を解いて完璧に町も家も戻すこと」も一つにあるかなぁと思いました。
私自身の心の中にも「完璧に綺麗に戻してあげたい」という思いが湧いてきますが、そうもいかないの
が現実。
掃除はできるけど、重いものは持てないし、工事もできない。そこにボランティアの限界と心の葛藤、思いのGapがあるのかなぁときょうのところは思いました。心と体の不一致(-_-;)
被災されたかたになんて言ってあげたらいいのか、どういう態度が失礼じゃないの
か。どういう思いでやったらいいのかなぁと考えていましたが…
でも町の人たちはみんな笑顔です(^^)。難しいことは考えず、素直に感じたままとにかく一生懸命に私も笑顔でいることが1番かなぁ♪
本当に私のできることは、この広い町の一つの家のほんの一角…
でもそれが全体の復興に繋がる大きな力なんだなぁと感じました。
きょうはまたいろんな素敵な志しのあるかたたちに会えて刺激的でした。神様、御父母様を知らない方達なのに。人間の本心がやはり素晴らしい!理容師のお兄さん、教師の青年…一歩越えて行動に移している姿が感動的です。私も感動させられる歩みをしたいなと思います。




◆きょうは後藤冷凍株式会社という漁業をされていた会社の泥だしやオフィスの片付けの作業を行いました。きょうで神奈川メンバーと最後の活動でした。
湊小学校という所にボランティア登録しに行きました。その学校は家を流されて行き場のない人たちの避難所になっていました。中には入っていないけれど、洗濯物が干してあったり、校庭には、避難してきたかたたちが入れるようにお風呂がありました。
「新潟中越地震の時はありがとうございました」と新潟からお風呂用のテントが送られてきた様で、とてもあたたかさを感じました。
きょう伺った会社の持ち主は行方不明か、会社を閉めていなくなってしまった人のようで、近所から魚の悪臭がひどいということで、今回伺わせてもらいました。
魚の悪臭とへ泥がいりまじった土やガレキを次々に袋へ入れていきます。
魚の白骨化した物や魚のぐちゃぐちゃになった物がまじっていて、ものすごい悪臭でした。ここの近所に住んでいる人は、たくさんの思いと日々闘っています。
きょう活動した隣りのお家の方と休憩中お話しました。今も朝夜とお弁当が支給されていました。
そして住んでるお家は、私たちが作業している魚の匂いがめちゃくちゃヒドイ場所の2階でした。親戚のかたも一緒に住んでいるみたいです。
そのご家族の中のおじいさんはとても力持ちの頼もしい方なのですが、家族のかたは、「震災後におじいさんはちょっとハイになっていて、おかしくなってしまった。」と言っていました。
初対面の私たちには分かりません。震災のショックが大きいのでしょうか。
お家も震災直後は大変で、大きい魚が家にたくさん入ってきて本当に匂いがひどかったようです。3月、4月はまだ寒いです。
そんな中、必死で泥をはけたり、ヘドロと闘ったんだなと思います。きょう伺ったお家のご家族は、まだ元気がない様な感じもしました。
仮設住宅に入っても、生活することが出来なくて避難所に戻ってくる人も多いようです。
まだまだたくさんの問題を抱えています。現実を見れば、苦しいですが、それでも「明るくいこうじゃないか」と被災者の方は立ち上がっています。
きょう、共に歩む仲間たちが一生懸命働く姿や、全国から集ったたくさんの青年と汗を流すことに希望を感じました。もっと、被災地に貢献する行動を心がけていきます。
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