今日は二件作業したが支援物資の積み込み作業だけで、日没までに余裕があった為、石巻市内、南浜町、女川町等、津波直撃地域を車から視察。
家や車が有り得ない形で残されていたり、鉄筋コンクリートの建物がそのまま丸ごと転がるように倒れていたり、家だったであろう場所は跡形も無く、ひたすら瓦礫の山になっていた。あまりにも凄絶なる光景に絶句。怖い、信じ難い、受け入れ難い、言葉にならない…どのように表現したら良いか解らない。人間の理解度を越えている。改めて津波の恐ろしさを感じた。これは、実際に見なければ解らない。
16mの津波、第三波まで…もしもその時私がその場に居たら…迫り来る津波を想像し、きっと生きることを諦めただろう、と思った。何も残っていないその場所を見れば、到底逃げる事など不可能だと感じてしまったから。
小学校の時計が14時34分で止まっていた。町も人も時間さえも、何もかもが一瞬で呑み込まれたのだと思った。
大母様は、日本が真っ二つになる幻想を見て、それよりは、感謝なのだと言っていた。“これだけで済んだ”という、その内容を目の当たりにしたが、“これ以上のこと”を想像するのは難しかった。しかし、人知を越えたその場所で、親なる神様は犠牲になった一人一人を思いながら、果てしなく泣かれているのだろうと思った。
東京に戻る前に見ることが出来て良かった。
何十年掛かるか解らない、何から手を付けて良いかも解らない、気の遠くなるような復興の道…それでも生きている私達が、前に進まなければならないのだと思った。そう、“私達”が。ボランティアに参加したことで他人事では無くなった。それがとても大きい。私も、沢山の人に伝えなければと思った。
出来ることは本当に小さくささやかだけど、最後まで、頑張ろう。そして、決して“最後”にはしないようにしようと思う。