陰徳 | 武蔵野清澤塾 塾長のブログ

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友人から、写真をいただきました。どこかのお寺の掲示板の様です。そこに書かれています文字が、『陰徳』でした。陰(影)の徳とは、どのような意味なのでしょうか?

 

調べると、これは仏教用語で、意味は、『人知れず良い行ないをする』、つまり『陰で徳を積む』ことだそうです。このことにより、自分と子孫に良い影響が与えられるということだそうです。

 

この子孫にと言うのは、次の言葉にも関係しているのでしょうか?『情けは人の為ならず』です。この言葉は、鎌倉時代後期から室町時代「曽我物語」に出ていると言われ、最近は誤用がされていると言われています。正しくは、『情けをかけることは人の為ではなく(自分の為である)』と解釈し、自分に返ってこなければ自分の子孫に返ってくると言うことになるでしょう。

 

仕事では、普通は陰でやることは「悪いこと」、つまり「悪行」が目につくこと多いものです。特に詐欺や窃盗、使い込みなどがニュースを騒がせています。けれども、仕事上での『陰徳』は、目につきにくく、必ずしも金銭的な実績につながらなかったとしても、それが認められて後に次の仕事につながったり、後の成績につながったりするものなのです。

 

よくある話は、全く関係の無い部署へ仕事の応援に行った後、そこでの仕事が認められ、その部署に呼ばれて今まで以上に良いポジションに就くということがよく聞かれます。ですから、自分の仕事ではないからと言って、いい加減な対応をせず、常に自分がベストの仕事をしていれば、それを認める人が出てくるというものです。

 

私も職場で表彰されたことがありました。自分の仕事に直接関係は無かったものの、外部から来た担当者へ積極的に支援をしました。後に職位のプロモーション(昇進)の機会がありました。直上の上司は、『君はまだ早い』と言われ手続きができませんでした。締め切り後、3段階上の上司に『なぜ彼の名前が無いのだ』とその直上の上司に返事がありました。結局、その時の昇進はかないませんでしたが、その代替えとして職場での表彰につながったことがありました。決して『陰徳』のつもりではありませんでしたが、結果、当時の仕事が評価され、自分のためになり、わずか数年後の昇進にもつながっていきました。

 

陰の行ないで表に出てこないことはありません。悪行は陽の元に照らし出され罰せられ、陰徳は自分へのご褒美となって返ってくるでしょう。皆さんの『陰徳』は、何かありますか?

 

では、また金曜日。