youtubeを見ていると『出入りの法則』を一生懸命に解説する女性のナレーションに見入りました。確か、以前にも見たような気がします(youtubeビデオ)。
今日話をしているうちに、出入りの悪い組織の話になりました。トレーニングして人を育てているうちに、育った人材がそのまま組織の中残っているというのです。一見、それは素晴らしい組織のようにも聞こえるのですが……、
それがなぜ問題になるのかというと、毎年一定の人数がトレーニングを受けるので、どんどん若い人材が留まって、一向に年長者が飛躍していかないという悩みがあるのだそうです。そして、結局多くの人材が『井の中の蛙』状態になってしまって、結局若い人材が活躍する環境が段々無くなってきているというのです。
良い点……一番年上の先輩の言うことを聞くことで、間違いが無く、問題が発生しない。若い世代の人材は、正しい情報を身近で正しく学ぶことができる。成長が早い。
問題点……オタクのメンバーになってしまう。先輩以上の成長が望めない。次世代のメンバーがいつまで経っても第一線で活躍できない。
人を育てるには、長い年月と正確な情報が必要です。しかしながら、それだけでは完成ができないのです。それは、どうしてか?
教わったことを実践で活かさなければ成長ができないからです。そのためには、教わった人から卒業をしないと、いつまでも教師の囲いの中から出られないからです。これが井の中の蛙状態になってしまう理由です。ですから、技術でも、知識でも、経験でも、習った人から、場所から一旦は卒業しないとそれ以上の成長は望めません。
youtubeの解説の中でも、自分の水を解放して始めて人の役に立つのです。そして、新しい湧水が流れ出てくるのは、自分の解放した池の方だけでした。
教わった人を尊敬していつまでも支持することは大切だと私も思います。しかしながら、その方を卒業しないと、『青は藍より出でて藍より青し』にはならないのです。出入りの無い組織では、更なる成長の機会を失い、場合によっては、自分を見失うことがあるかもしれません。ぜひ、巣立ちをするようにしましょう。
では、また明日。