第五十八章 ~ホスト~ | 俺の恋した女は風俗嬢 ~私の値段は¥9,000~

俺の恋した女は風俗嬢 ~私の値段は¥9,000~

すべて実話のノンフィクションです。店名・個人名等はプライバシー保護の為すべて偽名です。







 




まだ昼過ぎ。


れいなは夕方に出勤。


会ったら何話そうかな。


でもそんな事考えなくても


伝えたい気持ちが多過ぎて


逆に1回の入店では足りない位だ。


夕方まで街をブラブラしていた。


特にこれといった出来事も無く


ブラブラしていた。



夕方になり駅前で缶ビール片手に


煙草を吸っていると


知らない男が俺の目の前に来て


俺に向かってお辞儀して来た。


何か言ってる様だが


イヤホンを着けて音楽を聞いているから


何を言っているのか聞こえない。




と言うか誰だこいつ。

男か女かよく分からない様な

可愛いチャラ男。



俺はイヤホンを外した。


チャラ男『こんにちは!』


『・・・・・・・』


チャラ男『いや~!

めっちゃイケメンだったから

話し掛けちゃったんですけど~!』



何だこいつ!チャラいゲイか! 




俺『いやいや無いです無いです』


チャラ男『あの~

ホストとか興味ないっすかっ!?』



スカウトか。



俺『あっ、大丈夫です』



チャラ男『僕、歌舞伎町から

来てまして新店舗オープンさせる為に

そこで働いてくれる人

探してるんですよ!』



俺『あー、大丈夫です』

 

チャラ男『ぢゃ体入(体験入店)で

来て下さいよ!』

 

俺『大丈夫です。お兄さん

スカウトマンすか?』



チャラ男『いやっ!僕は

プレイヤーですっ!』



チャラ男『レギュラーで入ってくれたら

月○○万保証しますよっ!






俺『・・・・・・・』




俺『あー、大丈夫です』



チャラ男『ぢゃあ体入来て下さいっ!』



俺『ぢゃあ気が向いたら』

 

チャラ男『ラインやってますっ?』



『やってますよ』



チャラ男『ID教えてもらって

いいですか?』



俺『言いますよ○○○○○○○』
   



無駄にチャラ男と

ラインで友達になった。



ホストになったら

れいなにもっと近付けるのかな?

れいなはホスト好きかな?

なんてアホみたいな事も少し考えた。


と言うか俺は全然イケメンぢゃ無い。


たまたま髪の毛が明るく

襟と袖口が豹柄の白いシャツを

着てただけ。


れいなに会う為に。






チャラ男に

会う為ぢゃねーんだよ!バカ!