中一文庫 plus

中一文庫 plus

中一文庫がこっちでもついに登場!!

Amebaでブログを始めよう!

閉鎖ってわけじゃないんですが、再びplusでの活動を休止いたします。


理由は、塾へ行き始めたことにより本家のほうでもブログ更新が割りと困難な状況となり、plusまで手が回らなくなってしまったからです。


短い間でしたが、ご愛読ありがとうございました。


中一文庫magentaでお会いしましょう!!

「今日はこれで終わりです」
「よし、帰ろう!」
「ねえ、今日あそこよってかない?」
 何だ、もう終わりか……
 AAA+にもなると、基本授業もずいぶん退屈になってくる。
「……」
 AAA+、それはこの学園内の生徒に与えられる最高級レーティング。無論、魔法がどれだけ使えるかによるのだが、私を除けば一人もAAA+はいない。
「図書室、いこうか……」
 私の名前はエクシリア・フランデール・ソニカ。みんなからはエクシリアって呼ばれているし、むしろそう呼んでほしい。
 読者の皆さん、フルネームで呼んだら、怒るからねっ!
 図書室の片隅で一人、神聖魔学の本を読んでいる。
 正直、私にはもう簡単すぎる……。
 そういいながらも、最後まで読んでしまった。
「復習にはなったか……」
 もう夜遅いから、帰ろう。
 いろいろな本が入ったかばんを提げて、私は図書室を後にしようとした。
 そのとき、ある光景が目に入ってきた。
「あっ……」
 窓の外、女の子が3人楽しそうに喋りながら並んで歩いている。
 普通の人なら、何でもない光景かもしれない、でも……
「私も、友達ほしい……」
 私、AAA+だから……常にほかの子たちとは別の世界にいた。
 模範とならなければいけなかった。
 仲良くしてほしかったのに……
 世界が、違うから、ああやって仲良く、できない……
 友達、いない……。
 翌日の昼休み、私はある噂を聞いた。
「ねえねえ、あの子知ってる?」
「知ってるー。中等部2年A組の子でしょ?」
「そうそう、それでAAAなんだってさ!」
 AAA!?
 AAAとは、AAA+のひとつ下のレーティング。
 今まで知らなかった……
 ひとつ下の学年に、そんなにできる子がいたなんて!
「その子の名前、妖精って言うんだって」
「変わった名前だよねー」
 妖精……
 彼女なら、私と仲良くしてくれるのか?
 ふっ……
 私、大抵のことは何でもできるのよ?
 だったら、初対面の子と話すことだって、できるはずじゃない!
 すぐさま私は、2年A組の教室までダッシュした。
「ここね……」
 私はドアに手をかけ、
「いてくれよ……」
 勢いよくドアを引いた。
「たのもー!!」
 私がそう叫んだ瞬間、クラスの子は迷惑そうに私を見つめていた。


 牡丹の弱点を探そうゲーム。
 いまだに見つけられず(正直あきらめかけている)3人。
 4TH TURN
「はい、実は人見知り」
「どこがだ。あいつギャルにもヲタクにも何の差支えも無く話せそうな雰囲気じゃないか」
「That's right.」
「はい、クレーンゲーム全然できないと思う!」
「いやいや、あいつにかかればフィギュアの1個や2個楽々だ」
「と言うか目の前で巨大なぬいぐるみを500円で取ったところ見たし」
「それにあいつのことだ、欲しいと思ったら野口1人家出させるだけで獲得するんじゃないの?」
「……」
「で、あいつの弱点として、ヤンデレとか?」
「……」
「まさか」
 はい、おしまい。
「もう1周あっても、これじゃ見つけられそうに無いな」
「うん」
「確かに……」
 3人とも諦めてしまったらしい。
「じゃ、俺帰るわ」
 透が席を立ち、かばんを持って教室を出て行った。
「5周目があってもなくても、牡丹に隙無しか」
 独り言を言いながら、透は電車に乗った。
「ん?」
 透は何かを感じたように、辺りをきょろきょろと見回す。
「……気のせいか」
 その日はそれだけですんだのだが……
 翌日になっても、やはり透は何かを感じてままならなかった。
 朝、通学中も、授業中も、昼食時までも。
「どうしたんだ? 今日のお前やけに変だぞ?」
「ああ、見ててわかるくらいに」
 心配して悠一と康太も透に声をかける。
「……」
 この瞬間も、透は感じていたのだ。
 ただそれが何かというのは、透自身にもわからなかった。
 その日の帰りのこと。
「じゃ、また明日」
「おう」
「じゃあな」
 透が部活へ行こうとしたところ、
「ねえ」
 牡丹が透に話しかけてきた。
「今日、部活?」
「ああ、そうだけど」
「じゃあ、部活終わったら、教室に来てくれる?」
「……別にいいけど、何で?」
「……」
 牡丹は透の質問に答えず、この場を去った。
「……」
 そして、部活後、牡丹の言うとおり、透は教室へとやってきた。
 校舎に西日が差し込んでいて、教室内がオレンジ色に染まっている。
 その教室の中に、牡丹はいた。
「お待たせ」
 透は教室へと入る。
「で、何だ? その用事って……」
 透がそこまで言いかけたとき、牡丹が急に透の元へ近寄ってきて、そのまま透を壁まで追いやると、
「……愛してるよ……透」
3人の男子が牡丹の弱点を何とか探ろうとしていたが、全く見つけられずに迎えた3日目。
 3RD TURN
「はい、幽霊とか苦手……」
「いやいや、小学校時代に牡丹と遊園地行ったって男子から聞いた話、あいつお化け屋敷に入ったのにびくともしなかったらしい」
「ひょっとしたらその男子の方が叫んだりしてな」
「はい、高所恐怖症」
「あー、あるある」
「確かに、有り得るかもな」
 とそんなところに……
「ねえ、3人とも今度の土曜暇?」
「土曜……ああ、暇だな」
「ていうか暇すぎるよね」
「宿題は置いといて、暇だな」
「じゃあ今度で来たグランドパーク行かない?」
「全然いいよ」
「オーケイ」
 3人は目を輝かせる。
――チャンスだ!!
 だが、肝心のフリーフォールという、落下系アトラクションに乗ってもびくともしなかったという結果に。
「はい、カナヅチとか」
「……」
「妙にいい線突いてるなー」
 というわけで、月曜日。
 水泳の授業があったので3人は牡丹の泳ぎに凝視!!
「!!」
「おい、今あいつ……」
「クイックターンしたよな」
 めでたく9連続ハズレとなり、3日目も撃沈。
 牡丹の弱点を見つけ出そうゲーム、二日目。
 言い忘れていたが、一人5回までしか発言できないルールである。
 5回以内に弱点を見つけ出した栄えある勇者(?)には残り二人から2000円ずつ恵んでもらえる。
 ちなみに発言順はじゃんけんで決まった。
 2ND TURN
「はい、料理が下手!」
「有り得る……」
「それは確認したことないな……」
「今日女子の調理実習があるだろ? 覗きに行こうぜ」
 というわけで3人は家庭科室を覗くが……
「メッチャ上手いじゃん」
「そして美味そう……」
「こりゃハズレだな」
 授業どうした、という突っ込みは今回はしないでおこう。
「はい、猫舌」
「あーあー」
「いや、昨日購買部で伝説になっている果てしなく熱い紅茶を普通に飲んでる姿を目撃しているから違うな」
「そうかー……」
「はい、友達が意外と少ない」
「おいおい、見てみろよ……楽しそうに喋ってるじゃないか」
「どう見てもリア充だな、これ」
「……」
 2日目、撃沈!!
 果たして、弱点を見つけられるのか??