エクシーズカップ1stステージ突破おめでとう!
というわけで今回はその構築の紹介
その前にエクシーズカップ環境について
エクシーズカップで最も多かった環境デッキはクシャトリラ
他にはホルス(ランク8)、ピュアリイ、ラビュ、御巫、エクソシスター、ギャラクシーあたりが環境に多かった
メタビも多かったとの噂だが俺自身は1回も当たらなかったので何とも言えない
で、最も多かったクシャやホルスに対しては後攻からの除去札やアーゼウスがかなり刺さった
元々後攻を軸に転移アシゴを考えてはいたが、そういった環境も踏まえて後攻専用のデッキに固まったという経緯があります
それを踏まえて本編どうぞ
デッキレシピ
メインデッキ 40
増殖するG 2
SRベイゴマックス 3
SRタケトンボーグ 1
幻影騎士団ダスティローブ 3
幻影騎士団サイレントブーツ 3
灰流うらら 2
未開域のジャッカロープ 2
未開域のツチノコ 2
サイコウィールダー 1
幻影騎士団ステンドクリーブ 1
幻影騎士団ティアースケイル 3
サンダー・ボルト 1
ハーピィの羽箒 1
心変わり 1
死のマジック・ボックス 2
増援 1
ライトニング・ストーム 2
三戦の才 1
ツインツイスター 2
墓穴の指名者 2
夢幻泡影 3
幻影霧剣 1
エクストラデッキ 15
FNo.0 未来皇ホープ 1
FNo.0 未来龍皇ホープ 1
虚空海竜リヴァイエール 1
No.30 破滅のアシッド・ゴーレム 2
幻影騎士団ブレイクソード 2
No.26 次元孔路オクトバイパス 1
ダウナード・マジシャン 1
レイダーズ・ナイト 2
アーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン 1
天霆號アーゼウス 2
厄災の星ティ・フォン 1
デッキコンセプト
①アシッドゴーレムを送り付けてロックする
今回の主役はこちら、破滅のアシッドゴーレム(以後アシゴ)
このモンスターがフィールド上にいる場合、自分は特殊召喚が出来なくなるというド級のデメリットを抱えたモンスター
さらに自分スタンバイにはエクシーズ素材を取り除くか2000バーンを食らうかの選択を迫られる
そして素材がなくなると攻撃までできなくなるのだ・・・
おそらくはランク3で簡単に出せる高打点モンスターである代わりにデメリットを課せられたのだろうが、それにしたってデメリットが重すぎる
しかしながら、このモンスターを相手に送りつけるとどうなるだろうか?
相手は特殊召喚できなくなり、アシゴの素材がなくなるとバーンと攻撃不可までつく
このデメリットを相手に押し付けるデッキが、転移アシゴというロックデッキである
アシゴを出すうえでおそらく1番有名なのはバハムートシャークの効果で出すこと
バハシャで出せば素材がない状態なので、押し付けてバーンと攻撃不可を課せられる
しかしながらバハシャで出す場合は水属性ランク4が主体のデッキとなり、デッキ構築が大きく制限される
そのうえエクシーズカップでは送り付け効果を持つリンクモンスター、転晶のコーディネラルが使えない
ランク4主体では送り付けに関しては特定の魔法カード素引きが必要となってしまう
それでは安定しないので、今回は別の方法をとることにした
②3軸で送り付けギミックを作る
アシゴ自体はランク3なので、3軸でデッキを組むと出しやすい
しかもランク3には都合よく送り付け効果を持ったモンスターがいるのだ
それがNo.39次元孔路オクトバイパス(以後タコ)
送り付けの手順はこう
- タコとアシゴを並べた状態でバトルフェイズに入る
- タコの効果①を使い、アシゴでダイレクトアタック
- タコの効果②が強制発動し、アシゴのコントロールが相手に移る
しかもこのターン自分はエクシーズモンスターで戦闘を行っているので、自分フィールドに残ったタコにアーゼウスを重ねることができる
最終的な盤面はこんな感じ
相手に送りつけたアシゴの攻撃力と、自分のアーゼウスの守備はともに3000
アーゼウスを守備で置いておけば相手は戦闘による突破が出来なくなり、アシゴの効果により特殊召喚もできない
これにてロック完成
この手順はバトルを介した送り付けのため、必然的に後攻をとることになる
後攻からタコとアシゴを並べ、アシゴを送りつけてロックを完成させるのがこのデッキの目的となる
相手が展開した後にロックして意味があるのか?に関しては後述
③3軸で他に出来ることを考える
ただしこの送り付けはランク3を2体立てる必要があり、相手の妨害によってはそれが難しい場合もある
せっかく後攻軸にしたので、殴り勝つプランも立てておきたい
今回立てたサブプランはこの2つ
- 幻影騎士団をベースに展開し、アークリベリオンでワンキル
- ランク3を1体立てて戦闘し、ダウナード→アーゼウスという流れで4素材アーゼウスを立てて捲る
当初はあまり想定していなかったプランだが、転移アシゴのために後攻かつ3軸でデッキを組んだことがこのような形で活きてくれた
カジュアルデッキでこの手のサブプランを考えると、当初やりたかったメインプランより強くなってしまい結局サブプランがメインに置き換わってしまうことがよくある
ただ今回に関しては、かなり上手いこと使い分けが出来ている
- 先攻の相手の展開が上手くいって場にモンスターが並んでいる場合
相手の妨害の数は増えるが、代わりにアークリベリオンの火力が上がるためワンキルがやりやすくなる
多少妨害を食らっても、ブレイクソード1体と蘇生させる幻影騎士団がいればアークリベリオンを立てられる
幻影騎士団の用意が難しい場合はランク3戦闘から4素材アーゼウスで捲ってもいい
- 相手の展開が上手くいかず場にモンスターが並ばなかった場合、あるいはセットで場を濁された場合
こちらの展開が通しやすくなる代わりに、ワンキルは難しくなる
この場合はタコとアシゴを立て、アシゴを送り付けて時間稼ぎをすればいい
そして相手にロックをかけたまま、こちらは高打点モンスターを並べていく準備を進めればいい
このように相手の盤面状況によって、ワンキルを目指すかロックをかけに行くかを選ぶことができる
こうなったのは最初から目指していたわけではなく、試行錯誤していくうちにこの形に落ち着いた
ここまで書けばお分かりだと思うが、転移アシゴと銘打ってはいるものの実際はそこまで転移に全力ではない
3軸後攻特化デッキとでも言うべきだとは思う
それでも出発点が転移アシゴだったので、今回はあくまで転移アシゴとして紹介させてもらおう
展開例
今回は後攻前提なので、まずは除去札を使って相手の盤面を崩すことから始める
これは展開パターンに関わらず共通である
相手盤面を荒らした後は大まかに3パターンに分かれる
①アークリベリオンでのワンキル
このパターンは相手の展開が上手くいき、相手フィールドにモンスターが並んでいる状態にオススメ
ただ最低1体は攻撃表示のモンスターが必要なので注意
大まかな流れは
- ブレイクソードX召喚
- 効果①②で下級幻影騎士団をレベル4扱いで2体蘇生
- その2体でレイダーズナイトX召喚
- 効果でアークリベリオンを重ねてワンキル
この展開自体は説明不要なくらい幻影騎士団の基本展開の一つだとは思うが、このデッキで使う上で細かい注意点もあるので一応解説します
まずはブレイクソードの効果から
効果①で自身と相手のカードを破壊し、効果②へ繋ぐ
相手モンスターを破壊してしまうとアークリベリオンの火力が下がってしまうため、出来れば破壊するのは魔法罠にしたい
効果②で蘇生させる幻影騎士団2体が必要で、ブレイクソードの素材と墓地を合わせて2体あればOK
ブレイクソードと蘇生させる幻影騎士団が揃えばワンキルまで行けるため、ブレイクソードを安全に立てるために相手の妨害をうまく使わせよう
効果②使用後は闇属性縛りがつくため、アーゼウスは出せなくなるので注意
そして蘇生した幻影騎士団2体はレベル4となるため、次のレイダーズナイトを出すことができる
こいつの効果を使ってアークリベリオンを重ねる
一応エンドフェイズに破壊される縛りがつくが、エクシーズ召喚したアークリベリオンは効果で破壊されない耐性があるためそのままフィールドに残る
有名なワンキルの申し子
フィールドの攻撃力全てを吸収し、攻撃表示モンスターを殴ってワンキルしよう
レイダーズナイトを素材にしていることにより、効果②後半の無効化効果も適用できる
ただしこのデッキにおいてはこの無効化を適用するかどうかは慎重に考えなければならない
詳しくは後述
②4素材アーゼウスで捲る
とりあえずランク3を1体立てて戦闘すれば、ダウナードマジシャン→アーゼウスと重ねて4素材アーゼウスの完成
主にクシャに有効な戦術で、クシャはほぼほぼシャングリラを守備で出しているので安全に殴れる
またベイゴマックスやサイコウィールダー+召喚権で、効果の発動を経ずにランク3を立てることができる
相手のフェンリルなどを反応させずに捲り返すことができるので覚えておこう
4素材であれば2回効果を使えるので、捲りに1回、相手ターン制圧に1回使おう
注意したいのがアーゼウスの天敵ティフォン
この展開を行った後だと、相手がティフォンを出せる条件を満たしてしまっている
相手モンスターが1体出た時点でティフォンを重ねられるため、ティフォンを出されたくない場合はアーゼウスの除去をすぐ使わなければならない
ただ相手もティフォンを出すとそれ以上展開できないため、耐えて返しのターンで展開できそうならティフォンを使わせるのもアリかもしれない
③転移アシゴパターン
このパターンは相手の盤面にモンスターが少なく、アークリベリオンでのワンキルが難しそうな場合に採用される
大量展開して1ターンで削り切るのはこのデッキでは難しいので、一旦アシゴで抑え込んでしまおうというわけ
レベル3を4体並べる必要があるので、手札もそれなりに良くないといけない
逆に相手の盤面が少ない場合は妨害の数も少ないため、比較的安全に展開できることが多い
手順は以下の通り
- レベル3を4体並べる
- タコ→アシゴの順でX召喚し、バトルフェイズ(アシゴを先に出すとタコが出せなくなるので注意)
- タコの効果①を使う
- アシゴでダイレクトアタック
- タコの効果②でアシゴを送り付ける
- メイン2でタコにアーゼウスを守備表示で重ねる
ここから
こうなる
偶然にもアシゴとアーゼウスの採用率の比較になり、採用率0.017%に哀愁が漂う
あとはさらに2パターンに分かれる
- 相手エンドフェイズにアーゼウスで全除去したあと、展開して削り切る
これは自分の展開手段が確保されており、全除去後に相手が展開できなさそうな場合に適している
既にアシゴで3000削っているので、アーゼウスの3000+2000打点あれば勝てる
ブレイクソードがちょうど2000打点でピッタリ
- アシゴで抑え込んだままアークリベリオンを立て、殴り勝つ
これは自分も展開準備ができていない場合に適している
相手はアシゴの効果により特殊召喚が出来ず、カード効果やアドバンス召喚でアシゴをどかせなければ動けない
これで時間を稼げるので、前述のアークリベリオン展開の準備をする
相手は展開できずにこちらは一方的に展開できるので非常に安全
1つだけ注意したいのがアークリベリオン効果発動時の素材の外し方について
アークリベリオンの効果使用後に素材にエクシーズモンスターがいるとフィールドのモンスターの効果を無効化できるのだが・・・
前述の展開だとアークリベリオンの素材にはエクシーズモンスターであるレイダーズナイトがいる
レイダーズナイトをエクシーズ素材に残しておいたせいで送り付けたアシゴの効果を無効化してしまい、相手が展開を始めてしまうことがあった
相手の特殊召喚を抑え込んだまま殴りたい場合は、アークリベリオンの効果発動時には必ずレイダーズナイトを外すようにしよう
前ターンのアシゴのダイレクトアタックで、相手のライフはこの時点で5000
アークリベリオンの攻撃力には、最低でも送り付けたアシゴの3000と自分のアーゼウスの3000が加算され9000となる
これでアシゴを殴れば6000ダメージで削り切ることができる
理想盤面はだいたいこんな状況
アークリベリオンの素材からはレイダーズナイトは外してあるので、アシゴの効果により相手を封殺している状態は維持
これで殴って試合終了です
ここまでの3パターンで勝ち切るのがこのデッキの目標
自分の手札と相手の状況によってどのパターンが適切なのかをよく考えて展開しよう
明らかに強そうな2つのパターンが、明らかにネタっぽいアシゴパターンを意外と食ってないのが驚きだった
実際に転移アシゴが最適って試合が結構あったので、自信をもって転移アシゴと名乗れるね
エクシーズフェスという特殊な環境だからこそ活躍できたアシッドゴーレム君に感謝
意外と面白いデッキなのでぜひ使ってみてください!