▲三島市民文化会館GP 舞台に総勢200名!
去る12月4日と5日、伊豆フィルハーモニー管弦楽団と伊豆フィル合唱団に
よるヴェルディのレクイエムの本番が終わった。
今回のプロジェクトは2年に渡る大プロジェクトで、今までこんな大がかりな
企画にこれまで携わったことは無かった。
岩村マエストロに「伊東のヴェルレク手伝ってくれない?温泉、料理、人柄、
最高だよ!」と言われたのが3年前。
これが伊東の人たちと深いかかわりを持つことになる第一歩だった。
まず、ヴェルディのレクイエムに2年かけて取り組むという計画。
これは素晴らしく贅沢で魅力的だった。
普通、合唱団は公演曲を決めてたいがい1年で本番を迎える。
しかし、伊豆フィル合唱団では音取りの後、音作りで丸々1年使えた。
また、マエストロ希望の150人の合唱団を集めるには伊東だけでは難しいの
で三島支部と静岡支部が立ち上がり、ふだん3支部はそれぞれの場所で練
習して、時々1か所に集まって確認し合う合同練習をした。
各支部の代表の方々(伊東:斉藤さん・佐藤さん、三島:増島さん、静岡:仲
戸川さん)は本当に大変だったと思う。
心からの協力には感謝してもしきれない。
私は3支部の音を同じにしたかったので、伊東、三島、静岡の練習に全部付
き合った。
遠かったけれど、今では練習場所までの道のりも懐かしい思い出である。
ヴェルレクの本番を前にGPで岩村マエストロの棒で150名の伊豆フィル合唱
団がヴェルディの音を立派な響きで歌ったとき、客席でバランスを聴いていた
私は感無量だった。
この仕事を受ける前は全く知らない者同士だったのに今はひとりひとり顔が目
に浮かび、(本番よろしく!)と心の中で言っている。
人との出会いがあって共に音楽をしてまた広がっていく。
心を共有していく。。
自分の選んだ人生、捨てたもんじゃないなと思った。
さてこの3支部、それぞれ個性的で性格は全く違っていた。
三島支部はどちらかというとまじめで熱心。音取りも一番早くて人数も多く
て難しいサンクトゥスやフーガを最初にマスターした。
静岡支部は人数が少ないせいか超家族的で笑いの絶えないところ。
メンバー同士が私をほったらかして妙に仲がいい。
夏合宿を企画したのもこの静岡支部。
そして伊東支部、みんなわりかしのんびり。音取りも心配したけど本番前に
なると自主音取りしたりして底力を発揮!
伊東は眠れる獅子と言ったところか?
でも最初の年に夏合宿を企画して3支部の交流を推進したのは伊東らしい
はからいだった。
こうしたそれぞれの個性は私にとってはどこも愛すべき個性。
この3者が融合してのヴェルレクは非常に魅力的だと思った。
ヴェルディの音楽には深刻なところ(三島?)や楽天的なところ(静岡?)、
無鉄砲なところ(伊東?)、すべてを兼ね備えているような気がする。
3支部は私の手を離れ、それぞれの個性を発揮しあいながら(補いあって?)
岩村マエストロの棒のもとで融合していった。
私は見守るだけでは嫌だったから合唱団員の一員としてテノールで本番参加
してしまった。(ピアニストの廣瀬君も副指揮の鈴木君も同じく参加!)
2日に渡った本番は素晴らしかった。
伊豆フィルも美しい音を奏でていた。
自分にとってずっと思い出に残る本番となった。
副指揮の鈴木君が高校生のフルート奏者に熱心に個人レッスン
▲おちゃめな岩村マエストロ