サソリを食べる肉食ネズミ、ゲットだぜ!
今朝5:00am、朝飯前にネズミを捕ってきました。
世にも珍しい肉食の野ネズミ、ミナミバッタマウス(Onychomys torridus)が、
今回の研究のターゲットです。
動物は腸内のバクテリアに消化を助けてもらう。
腸内のバクテリアは動物(宿主)の食べ物を食べて生活する。
共に利益があるので、相利共生という共進化が起る。
肉食のネズミと、草食のネズミの腸内細菌を比べたら、
バクテリアとホスト(ネズミ)の共進化が学べるだろう、
というのが狙いです。
捕まえたいネズミを決めたら、
まずは博物館でどこで捕れたか調べます。
!["学者への道" in Arizona](https://stat.ameba.jp/user_images/20130717/14/mus-musculus/1e/2c/j/o0800060012612832859.jpg?caw=800)
サソリもタランチュラも食べてしまう捕食者、
ミナミバッタマウス(Onychomys torridus)は、
密度が低く、捕まえるのが難しい。
(ポケモンでいうとケンタロスって感じですw)
だから1950、1960年代の博物館標本を見て、
捕獲地点をGoogle mapに打ち込み、地図をつくり、
行く場所を決めます。
あとは夕日までにトラップをかけまくります。
!["学者への道" in Arizona](https://stat.ameba.jp/user_images/20130717/14/mus-musculus/5d/92/j/o0800060012612849700.jpg?caw=800)
オレンジ色に見えている柱のような光は雨です。
運転しながら必死に撮影w
車でツーソンから南に走ること45分、
ピーナッツバターとオートミールを練ったエサをトラップに仕掛け、
あとは待つのみ。
明くる日。。。
!["学者への道" in Arizona](https://stat.ameba.jp/user_images/20130717/14/mus-musculus/b0/68/j/o0800060012612831885.jpg?caw=800)
ポケットマウス(Chaetodipus penicillatus)!
ツーソンで一番多い野ネズミです
(ポケモンでいうと、ポッポって感じです)
!["学者への道" in Arizona](https://stat.ameba.jp/user_images/20130717/14/mus-musculus/10/cd/j/o0800060012612831884.jpg?caw=800)
カンガルーラット(Dipodomys sp.) !
ツーソンでポケットマウスの次に多い、少し大きめのネズミさん。
(ポケモンで言うと、コラッタって感じです。テキトウです。)
!["学者への道" in Arizona](https://stat.ameba.jp/user_images/20130717/14/mus-musculus/d1/5c/j/o0800060012612831883.jpg?caw=800)
パックラット(Neotoma albigula)!
かなり大型のネズミで、巣材に使用するため、車の断熱材など破壊します。
トラップの中も糞と尿まみれ!
(ポケモンで言うと、どくどく、やどりぎのタネほどやっかい。)
砂漠を歩いていると、サボテンで深手を負ったり、
こんな大蛇に出くわします。
!["学者への道" in Arizona](https://stat.ameba.jp/user_images/20130717/14/mus-musculus/bd/37/j/o0800060012612832857.jpg?caw=800)
Western Diamond-backed Rattlesnake と思われる、
最大級のガラガラヘビ(Crotalus atrox) !
ちゃんと治療すれば死ぬことは稀ですが、
噛まれれば致命傷になりかねない猛毒を持ちます。
(ポケモンで言う、、、のはもうやめますw)
そして、
ようやくお目当てのミナミバッタマウス(Onychomys torridus)を捕獲!
!["学者への道" in Arizona](https://stat.ameba.jp/user_images/20130717/14/mus-musculus/81/69/j/o0800060012612831881.jpg?caw=800)
100トラップに一匹ほどの出現率のネズミが、
なんと80トラップで二匹も捕まりました(´∀`)
これには、砂漠の真ん中で一人ガッツポーズで大はしゃぎ!
(ポケモンで言うと、軽く立ち寄ったサファリパークでケンタロス2匹ゲットだぜ!って感じです!!!)
研究室に持ち帰り、計測し、解剖し、臓器を冷凍し、博物館標本として保存。
!["学者への道" in Arizona](https://stat.ameba.jp/user_images/20130717/14/mus-musculus/f4/ab/j/o0800060012612831882.jpg?caw=800)
あと数匹ほしいので、ツーソン離れる前にもう一回ぐらい捕獲に行くとします。
数十年、数百年後、自分の標本をたどり、だれかが同じように、
砂漠でガッツポーズする日がくるんですかね。笑
ついでに先週末、
うちの研究室を卒業し、今年の秋からオクラホマ州立大学の准教授になるPさんのために、
「Pさん研究室のロゴ」を作成!
下書き。
!["学者への道" in Arizona](https://stat.ameba.jp/user_images/20130717/14/mus-musculus/9a/bd/j/o0800060012612832858.jpg?caw=800)
色付け。
!["学者への道" in Arizona](https://stat.ameba.jp/user_images/20130717/14/mus-musculus/c3/8b/j/o0800024712612833736.jpg?caw=800)
Pさんもすごく喜んでくれて、ウェブサイト、研究室のドア、オフィス、
いろんなところに貼りまくるって大喜びしてくれました。
ちなみに一番右にいる雄叫びをあげているネズミが、
今回捕まえたミナミバッタマウス(Onychomys torridus)なんですよ。
獲物を捕まえた後に吠えたり、満月に向かって吠えるのだそう。
まだまだ謎の多い神秘の肉食ネズミさんです。
世にも珍しい肉食の野ネズミ、ミナミバッタマウス(Onychomys torridus)が、
今回の研究のターゲットです。
動物は腸内のバクテリアに消化を助けてもらう。
腸内のバクテリアは動物(宿主)の食べ物を食べて生活する。
共に利益があるので、相利共生という共進化が起る。
肉食のネズミと、草食のネズミの腸内細菌を比べたら、
バクテリアとホスト(ネズミ)の共進化が学べるだろう、
というのが狙いです。
捕まえたいネズミを決めたら、
まずは博物館でどこで捕れたか調べます。
!["学者への道" in Arizona](https://stat.ameba.jp/user_images/20130717/14/mus-musculus/1e/2c/j/o0800060012612832859.jpg?caw=800)
サソリもタランチュラも食べてしまう捕食者、
ミナミバッタマウス(Onychomys torridus)は、
密度が低く、捕まえるのが難しい。
(ポケモンでいうとケンタロスって感じですw)
だから1950、1960年代の博物館標本を見て、
捕獲地点をGoogle mapに打ち込み、地図をつくり、
行く場所を決めます。
あとは夕日までにトラップをかけまくります。
!["学者への道" in Arizona](https://stat.ameba.jp/user_images/20130717/14/mus-musculus/5d/92/j/o0800060012612849700.jpg?caw=800)
オレンジ色に見えている柱のような光は雨です。
運転しながら必死に撮影w
車でツーソンから南に走ること45分、
ピーナッツバターとオートミールを練ったエサをトラップに仕掛け、
あとは待つのみ。
明くる日。。。
!["学者への道" in Arizona](https://stat.ameba.jp/user_images/20130717/14/mus-musculus/b0/68/j/o0800060012612831885.jpg?caw=800)
ポケットマウス(Chaetodipus penicillatus)!
ツーソンで一番多い野ネズミです
(ポケモンでいうと、ポッポって感じです)
!["学者への道" in Arizona](https://stat.ameba.jp/user_images/20130717/14/mus-musculus/10/cd/j/o0800060012612831884.jpg?caw=800)
カンガルーラット(Dipodomys sp.) !
ツーソンでポケットマウスの次に多い、少し大きめのネズミさん。
(ポケモンで言うと、コラッタって感じです。テキトウです。)
!["学者への道" in Arizona](https://stat.ameba.jp/user_images/20130717/14/mus-musculus/d1/5c/j/o0800060012612831883.jpg?caw=800)
パックラット(Neotoma albigula)!
かなり大型のネズミで、巣材に使用するため、車の断熱材など破壊します。
トラップの中も糞と尿まみれ!
(ポケモンで言うと、どくどく、やどりぎのタネほどやっかい。)
砂漠を歩いていると、サボテンで深手を負ったり、
こんな大蛇に出くわします。
!["学者への道" in Arizona](https://stat.ameba.jp/user_images/20130717/14/mus-musculus/bd/37/j/o0800060012612832857.jpg?caw=800)
Western Diamond-backed Rattlesnake と思われる、
最大級のガラガラヘビ(Crotalus atrox) !
ちゃんと治療すれば死ぬことは稀ですが、
噛まれれば致命傷になりかねない猛毒を持ちます。
(ポケモンで言う、、、のはもうやめますw)
そして、
ようやくお目当てのミナミバッタマウス(Onychomys torridus)を捕獲!
!["学者への道" in Arizona](https://stat.ameba.jp/user_images/20130717/14/mus-musculus/81/69/j/o0800060012612831881.jpg?caw=800)
100トラップに一匹ほどの出現率のネズミが、
なんと80トラップで二匹も捕まりました(´∀`)
これには、砂漠の真ん中で一人ガッツポーズで大はしゃぎ!
(ポケモンで言うと、軽く立ち寄ったサファリパークでケンタロス2匹ゲットだぜ!って感じです!!!)
研究室に持ち帰り、計測し、解剖し、臓器を冷凍し、博物館標本として保存。
!["学者への道" in Arizona](https://stat.ameba.jp/user_images/20130717/14/mus-musculus/f4/ab/j/o0800060012612831882.jpg?caw=800)
あと数匹ほしいので、ツーソン離れる前にもう一回ぐらい捕獲に行くとします。
数十年、数百年後、自分の標本をたどり、だれかが同じように、
砂漠でガッツポーズする日がくるんですかね。笑
ついでに先週末、
うちの研究室を卒業し、今年の秋からオクラホマ州立大学の准教授になるPさんのために、
「Pさん研究室のロゴ」を作成!
下書き。
!["学者への道" in Arizona](https://stat.ameba.jp/user_images/20130717/14/mus-musculus/9a/bd/j/o0800060012612832858.jpg?caw=800)
色付け。
!["学者への道" in Arizona](https://stat.ameba.jp/user_images/20130717/14/mus-musculus/c3/8b/j/o0800024712612833736.jpg?caw=800)
Pさんもすごく喜んでくれて、ウェブサイト、研究室のドア、オフィス、
いろんなところに貼りまくるって大喜びしてくれました。
ちなみに一番右にいる雄叫びをあげているネズミが、
今回捕まえたミナミバッタマウス(Onychomys torridus)なんですよ。
獲物を捕まえた後に吠えたり、満月に向かって吠えるのだそう。
まだまだ謎の多い神秘の肉食ネズミさんです。