習慣化した行動から脱出せよ | "学者への道" in Arizona

習慣化した行動から脱出せよ

お久しぶりです!

春学期の授業が終わり、学期末試験期間に入りました。

学生はみんなテスト勉強で大忙しですが、

採点する側は気楽にブログでも書きます≧(´▽`)≦



今日は習慣化した行動から抜け出したエピソードを二つ。



今季初めて集団遺伝学という数字がいっぱいでてくるTAをやって、

初めは生徒の質問を答えられるか不安でいっぱいだったんですが、

生徒の宿題を先取りして準備したらなんとかなった気がします。



でも、生徒の素朴な質問など答えれないことも多くあり、

そんな時は、「That's a good question!」

と、生徒を褒めて自分が答えられないことを隠す、

「いい質問だね」戦法で、逃げてきました。

だから正直な話、一学期TAをした今でも、

集団遺伝学を人に教えられる!って自信をもてない。。。(-"-;A



「集団遺伝学のTAがこのままでいいのか」

って、なぜか一人でアツくなって、ムキになって、

この週末、戦ってみました。

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他にやることあるのに、いつもの自分なら後まわしにするのに、

あえて数式を何時間も眺めて、一枚の紙にまとめてみました。

普段なら答えが出せればいいって、

要領よく効率よくこなすことに重点を置いているけど、

この習慣化した行動を抜け出すことで、

数式同士の関係性や新たな意味など発見できました(´∀`)



この習慣化行動脱出の効果にハマって、もう一つ意識的に行ったことをひとつ。



自分は、「思いついたらすぐ行動」「なんとかなる」「あたって砕けろ」が口癖。

良く言えば、行動力があるポジティブ主義者

悪く言えば、考えるのが面倒な楽観主義者



この夏7月から、行ったことの無いカリフォルニアの大学に編入するのですが、

新たな環境での挑戦にも、内心「まぁなんとかなるだろう」とポジティブ。

でも本当は、どれだけ大変なのか、何が待ってるのか調べるのが面倒なだけかもしれない。



今何も下調べをしなくても、編入後なんとかなるだろうというのはわかってる

でももし下調べをしたら、編入後どれだけ楽しめるのかはわからない



普段なら調べるなんて面倒くさいで片付けてしまうところだけど、

なぜかまた一人アツくなって、ムキになって、

自分と共通の研究分野をもつ教授のプロファイルを、

スパイ映画みたいにどこの大学の出身か、何を勉強してきた人か、何人大学院生をもっているのかなど、顔写真つきの教授リストをつくってみたり、

バークレーの交通システム、都市の名前、観光地、地形、物価、はたまたアジアンマーケットの位置や口コミなど、

なんの役に立つのかもわからないような情報を日が暮れるまで徹底的に調べてみました。

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すると、数年前に東大で教えていた教授を発見したり、研究の話があいそうな大学院生を発見したり、初対面で出会った時の話題がすでにできました。

(まさか向こうは顔写真まで調べられてるとは思ってないでしょうけど。笑)



習慣化した楽観的行動から、スパイのような念入りな精密調査も、

将来、行ったことない大学で、就職の面接を受けたり、研究発表をする際、

今回のプロファイルリスト作りはいいトレーニングになった気がします。



今までうまくいってきた、「習慣化した行動」をせずに、

今まであまり試したことの無い、「習慣化していない行動」をとることは、

勇気がいる。



でも、もし習慣化していない行動をして、

新しいポジティブな経験ができれば、

その後の行動や結果に大きく影響するはず。

例えば、

普段そこそこしか勉強してないのに人並みの成績がとれてしまう人が、勇気をだして、徹底的に勉強してみたら、クラストップの成績をとれてしまったり、

普段どんなスポーツをしても運動音痴だと言われているような人が、勇気をだして、マラソンをやってみたら、大会で優勝してしまったとか。



習慣化してしまった行動から抜け出してみないと、気づかない自分の能力や、思わぬ経験が待っているかもしれない、

と思わせてくれる出来事でした。