仕事でシンガポールを訪れたことがある。
10年くらい前のことである。
しかしあろうことに
着いた翌日に生理になって、
割と重めの生理痛が発生したこと、
かつシンガポールの高温多湿の気候に
体調を完全に崩したので、
実はその記憶はほとんどない。
マーライオンの後ろって
こんな姿なんだね！！って
はしゃいでいた同期がいたなとか、
夜に青い観覧車に乗ったなとか、
タイガービールに行ったなとか、
メーカーの工場に行ったな（多分これが仕事）
とかはうっすらと覚えているのだが、
それ以外はほとんど記憶がない。
折角タダで行ったのに！！
なんなら出張費用とかなんだかんだと
たくさんお金をもらって行ったのに！！
何も覚えてないって何してんだ！！
と思っていたのだが、
なんでそんなことを思い出したかと言えば、
Windowsのデスクトップ画面が
シンガポールだったからである。
そう言えば行ったよな。。
あれ？なんで何も覚えてないんだ？
と、覚えてない理由は今書いた通りなのだが、
本当にそうだろうか？
確かに生理痛でお腹が痛かったり
頭が痛かったら記憶がないものなので
それはそうなのだが、
それにしてもあれ以来思い出したことすらないなんて。
大好きだと言ってた同期だっていたはずなのに、
覚えてないなんてことあるのか？
そして昨日の夜に急に思い出したのである。
泊まっていたホテルはとても広くて、
ホテルのベッドはキングサイズ！！
二人寝ても広々であった。
夜景が綺麗だったかは忘れたが
きっと綺麗だったと思う。
1日目の夜は同期（女性）の部屋に泊まったのだが、
生理になったので、２日目から自分の部屋に戻ったのだ。
なぜ初日に自分の部屋ではなく、
同期の部屋に泊まったのか？
と言うところである。
私は内心無意識で何か（良くないこと）を
察知していたのだと思う。
翌日の夜にそれはやってきた。
私の部屋に、同期（男性）が訪ねて来て
全然帰らない。
大好きな人ではない別の同期である。
そもそも部屋に入れてはいけなかったのだが、
同じフロアの斜め前の部屋が彼の部屋だったために、
エレベーターを降りてから、
どんな部屋なの？ちょっと見せてと、
自然を装って入って来てしまったのだ。
一通り見て帰るのかと思ったら
ソファーに座って全然帰る気配がない。。。
なんでこの人ここにいるの？？
私は体調不良だったので
本当に心から早く帰って欲しかった。
そこにいたのがもし好きな同期の方だったとしても、
多分同じことを思ったし、
部屋を追い出したと思う。
体調不良の時は一人にして欲しい。
風邪とかでもないし。。
そもそも仕事で来ているのだから、
なんでそう言う夜を期待するのだろうか。
私がそう言う真面目な人なのかと言うと
実は全然そんなことないけれど、
生理だったこともあって、いずれにしても、
シンガポール滞在中には誰とも行為には
及べなかったと言うのが
実は私を救ったのだろう。
つまり私はその同期に狙われていたのだ。
下心丸出しで、私の部屋に入り浸っていたのだ。
あわよくば私を抱こうとしていたその同期の
気持ちに気が付かなかったなんてそんな
鈍感な私ではない。
と言いたいが、顕在意識では実は
全く気がついてなかった。
なんで
ずっと
いるの？？
でも潜在意識ではもちろん
バリバリ勘付いていてトラウマと化して、
シンガポールごと
ごっそりと私の記憶を閉じてしまったのだ。
何が怖いって、
彼は一言も私に好きとか
付き合ってとか言わないのに、
部屋であわよくばと思っていたのだから、
本当に怖い。
私の心はただただ怖い
ホラーな夜を過ごすことになったのである。
結局私がそんな感じなので
何もなく済んだのだが、
何もなかったことと、
何ともなかったことは、
似てるけど全然違う。
しっかりトラウマになって
シンガポールごと閉じてしまっているではないか！！
ちなみにその同期を部屋を追い出せたのは、
彼が俺の部屋も見ていけよと言うので、
あーそうだね。と、
彼が部屋を出た瞬間に、
あ、今日はもう寝るからやめとくね、
おやすみ！！
と言ってドアを閉めて追い出すことに
成功したからである。
彼がそれで何を思ったかは知らん。
知らんが私は怖かったのだ。
あの時、生理中じゃなかったら。。。
好きな同期に電話して、
助けを求められたのだろうか。
いや、そんなことできずに、
何もない夜ではなく、
何かあったもっと怖い夜になっただろう。
なんてことを10年ぶりに思い出したら、
潜在意識って本当に色んなことが
分かってるんだなって。
それが顕在化されるのに
10年とかかかるんだなって。
今度は普通にシンガポール行けますように！！